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あブログ

制作スタッフによる現場日誌

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アン・ドゥ・トロワ

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みなさん、こんにちは。


「アン・ドゥ・トロワ」を担当しているNoritakeです。plaplaxさんと一緒に担当しています。


「アン・ドゥ・トロワ」は、日常行っている何気ない動作の美しさを、

アン ドゥ トロワ(1,2,3)のかけ声とシンプルなイラストで表現するコーナー。


動画前半で、行為の美しさのみをみせ、後半でその周囲の状況も足して、

その行為の意味を伝えます。

私たちの日常にある行為の美しさを感じ取ってもらいやすい展開となっています。


制作は毎回、plaplaxさんと一緒にアン ドゥ トロワでまとまる日常の動作を探し出す会議から

始まり、その後、イラストの見本のための撮影(plaplax)~イラスト作画(Noritake)~動画編集

(plaplax)という流れで進行します。


何気ない日常の中に美しさを見つけること、三拍子で落ち着くモチーフ探しは意外と難しく、

毎回、会議スペースでは、デザインあスタッフも含め、椅子に座った話し合いというより、

みんなの身振り手振りや動いてみての検証が続くものとなります。

その後、まとまったプランを撮影、イラストに書き起こす3つの動作を私が受け取り、

作画となります。


作画で重要なのは「足りない」のバランスです。

資料写真のほうが情報量が画面上多い(具体的には人物の表情、服のシワや色など)ため、

その中の情報の中でどれを吸い上げて、どれを捨てるかが、このコーナーの作画の肝です。

また、少しの色と線のみで表すので、線の太さや強弱にも気を使っていきます。

遠近は陰影でなく線の太さと本数で表します。

少し「足りない」くらいの絵を見て、それぞれの経験で補足してもらうような

バランスを目指しています。

それはイラスト制作において普段からおこなっていることで、本作に限ったことではないですが、

とりわけ「アン・ドゥ・トロワ」では、そのことを強く意識しています。


作画後は、plaplaxさんにお任せし、微調整を相談し仕上がっていきます。


本作で表したいのは、行為の美しさから広がる、人の営みの豊かさにあります。

私たちが生まれてから死ぬまで、多くの経験をしていきます。大きな事象でなく、

繰り返し繰り返し行う日常にある行為ひとつひとつにも美しさは存在し、

楽しみや喜びを積み重ねているということ。

とはいえ、毎回そんなことは忘れて、楽しんでご覧いただけると嬉しいです。


小さいお子さんにとって、それが当たり前に捉えられる大人になるというのは、

素晴らしいことと思います。

ぬきさし

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こんにちは。Noritakeです。

「ぬきさし」シリーズは、これまでに「トイレ」、「回転寿司」、「ジェットコースター」、「カラオケボックス」、「ガソリンスタンド」を制作してきました。現在、次回作も制作中です。

「ぬきさし」は、人がいるだけの「ぬき」の絵から始まり、そのあとに物が足された「さし」の絵を見て、その場所が特定され、「ここだったのか」と気づいてもらうクイズのような映像です。

「ぬきさし」では、日常のありふれたところを取り上げる事が多く、みなさんが一度は居たところだったりします。「ぬき」の不安定な状態は、空間のサイズや物が足された「さし」の絵で安定し、関係が明確になっていきます。私たちは空間や物によって、安定した生活を送っている事に気づきます。

さらに、「さし」では人物に服や小物を描き足す場合もあります。カラオケボックスの店員であれば、エプロンを。ガソリンスタンドの店員は帽子をかぶっています。それらを纏っていることで、彼らが店員だとわかります。もちろん、お金のやりとりやコミュニケーションでも、店員とお客の関係はあるのですが、表面上ではそんな僅かな違いで分けられているということも、改めて気づくのでした。

ちなみに、上に載せたイラストは次回作の「ぬき」の一部分です。7/5の放送で答え合わせしてみてください。