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制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2016年7月

ミズヒロアニメーションについて

「デザインあ」では いままでに様々なコーナーアニメーションを手掛けてきましたが、
今回はその登場するキャラクターたちの話をしたいと思います。

まずは、「うごきのデザイン」の赤い人。
日々の生活のなかの 効率的なダンドリを考えつつも
最後には必ずドジをふんでしまうユーモラスな好青年。

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彼の仕事は満員電車でお弁当工場に勤務するサラリーマン。
なんと4つ子とその弟の5人兄弟のパパですが、現在は単身赴任で寂しい一人暮らし。
奥さんや子供達になかなか会えず寂しい毎日を送っています。
好きな食べものはラーメンと日本そば。
運動することが大好きなのですが、水泳や400m走では独自のフォームで
周りにすこし迷惑をかけてしまします。
絵画鑑賞が趣味という文化的な一面も持ち合わせています。
 
つぎに、「デザイン問答」の先生

mondo.jpg
 
子供のデザインに関する疑問に電話でわかりやすく説明してくれる
ヒゲとメガネが特徴のチャーミングな先生。
電話越しで姿が見えないのをいいことに、子供には27歳の青年で通していますが
いつもボロを出してしまい、子供にばれそうになってしまいます。
ロッケンロール!を自らのスタイルとし、
VTRで自分のことを「おじいさん」と言われると、すかさず「紳士」と訂正するあたりに
ヤングへの強い憧憬が感じられます。
そんな先生も若い頃はヨーロッパ各地で学問を学び、
月明かりの下でマリアンヌと結婚の約束もしたという美しいロマンスもありました。
現在は自然あふれる郊外の別荘で強面のネコと静かに暮らしながら、
子供達にデザインの素晴らしさを伝えるという悠々自適な生活を送ってます。
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他にも「明朝さんとゴシックさん」の仲良し大学生や「ない世界」のMr.ヒゲ紳士など、
まだまだ沢山の個性あふれるキャラクターたちがいますが、それはまたの機会に。

 

素材と身体

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こんにちは。そざい体操第一を担当しています岡崎智弘です。 

 

そざい体操第一コーナーは、
かたいもの、やわらかいもの、様々な素材たちが
規定の体操をしていく映像です。
グニグニと曲がったり、パキっと折れたり、ベコベコになってしまったり、
素材ごとに様子がさまざまなのを観察します。

素材をコマ撮りアニメーションで動かすので
そのモノの、どの部位が頭か?胴体か?腕か?腰か?….
ここから曲がるんだなとか、すぐにボロボロになってしまうなとか、
「モノにとっての身体性」を見いだしながら映像を設計していきます。




ちなみに私は、
身体が、かたいです。
柔軟じゃありません。
(こどもの頃から)前屈姿勢で手の指先が足の指先にやっととどくかどうかです。
たまにマッサージ屋さんにいって身体をほぐしてもらうのですが、「異常なほどかたいですね…」といつもびっくりされます。
なんでも背中の骨を普通はぐいっと手で引っ張ると動くらしいのですが、それが私の場合はぜんぜんうんともすんともいかないらしいのです。




そんな身体で、長く細かいコマ撮りの撮影が問題なくできるのかと思いますが、
撮影の時は周辺にある沢山の触れて動かしてはいけないカメラやライトなどの機材などをぶつからずにうまくすり抜けます(結構自信があります)。

もし撮影の途中でぶつかってしまったら、
不要に画面が動いたりしてしまうため、また最初から撮りなおさないといけません。
絶対に触れてはいけない!と、
すごく思いながら動いているので、仮にぶつかりそうになった時でも、腕が触れる前に皮膚から生えている毛がわずかに先行して触れるのがわかって、それをきっかけに動きを止めることができます。
すごく集中できている時はそのような感覚になります。


辿り着いた先では、物を指先やピンセットで触れて動かしていくわけですが、
(身体が、かたいからなのか)同じ身体の体勢を毎回つくれる気がしています。
同じ体勢がつくれると、自分の目で見えている景色と、自分の身体のかたちと、動かす物と、それがある空間との距離の関係が、自分の中で基準を持って観測ができる気がしています。

つまり、規定の体勢から、胴体をどのくらいひねり、腕をどのくらい動かして、手首をどのくらい曲げた時の指先の空間位置についてを、身体という道具をつかって知ることができます。
そうすると、
物を理想的に動かすにはどう身体を使えばいいのか。
もしくはすでに置いてある物から、別の新しい物へと、同じ場所に置き換えるときなど、ぴったりと正しい位置へ置くための空間認識の精度が高くなります。


実はこのように、
撮影の時は自分の身体をよく観察しています。
すると、今度は
息のしかただったり、力の入れ具合だったり
そういった細々としたことも、どうしたら一番良いのか、意識するようになります。


映像をつくっているけれど、
身体についてのことをいつも考えています。




みなさんも自分の身体の動きや構造について、よく観察してみてください。
気がつかないところで沢山の工夫や判断をしていることがわかって面白いですよ。
あと普段何となく、モノに対して、このへんが頭で胴体、このへんが足だなと、人や動物と同様の身体性を与えて見ている時があるかとおもいます。
そういうことも、気にしてみると面白いと思いますよ。

「定規とコンパスだけ?」の衝撃

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「もん」を担当する上で調べた資料によると、江戸時代には上絵師(紋のデザイナー)が沢山いたにも係わらず、彼ら職人についての情報が全く残って無いそうです。

とはいえ、現代の絵師にもちゃんと日本古来の描き方引き継がれています。
西洋の数学的アプローチとは異なる日本の職人が考え出した作図方法は、職人の形への拘りが伺えます。

そして何よりも驚かされたのは使用する道具は「定規」と「コンパス」のみという事でした。
つまり「直線」と「円」だけで全ての紋章の形を作図出来るわけです。
日本の名も無き職人達の創造性に感動しました。 

私はアニメーション担当なので、上絵師さんの作図データを元にしてコンピュータを使って動かして行く作業になります。
まず私の手元に上絵師さん自らパソコンを使って作成されたデータが届きます。
いつもパソコンを使って映像を作っている身として親近感が湧いて嬉しくなりました。
コーナー冒頭に筆で作図している上絵師さんは、コンピュータの使い方を息子さんに教わったそうです。本当に勉強熱心ですね。 

アニメーションを組む上でいつも心がけていることは 
基準を決めて書かれた線と、感覚的に書かれた線を意識し、時間の間の取り方や必要な線が分かるように補助線の残し方を変えています。出来るだけ絵師さんの描き方に忠実にし、みている子供達に伝わればと試行錯誤しています。

一見、複雑そうな形でもシンプルな円を沢山描き、
円周の一部分を繋ぎ合わせて作図されていて毎度感動させられます。

番組をみた子供達が、筆箱に入っている自分の定規とコンパスで「紋章」を作るの事にチャレンジしてくれたら、ええのにな〜と妄想してます。

 

さて次の「紋章」は線と円だけで、
どのような美しい形が描かれるのでしょうか?お楽しみに!

 

裏・たぬきポイント

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全国1000万人(?)の「たぬき師匠」ファンのみなさま、こんにちは。
明日の放送は、なんと、「たぬき師匠」スペシャルです!
今まで放送した「たぬき師匠」から選りすぐった回を放送致します。

改めまして、「たぬき師匠」ついてですが、身の回りにある「もの」が落語家さんに化けて自身のぼやきを伝えるコーナーです。たぬき師匠を演じるは落語家の立川吉笑さん。まだ見たことがない方は、どうぞまっさらな気持ちで見てください。何が化けているか、想像しながら見てもらえるとおもしろいと思います。


コーナーの制作裏話は以前このブログでも書きましたので、今回は、既に「たぬき師匠」をご覧になったことがある皆様にも、楽しんでもらえるように、裏・「たぬき師匠」お楽しみポイントをお伝え致します。


*その1 「もの◯◯しいもの〜でございまして、、」*
座布団に座って、おじぎをして、最初にたぬき師匠がしゃべるフレーズ、
「えー、一席申し上げます。世知辛い世の中、もの◯◯しいことばかりでございまして、、、」
いつも同じフレーズから始まるのですが、実は、この「もの◯◯しい、、」という部分毎回違うの気づいていましたでしょうか?明日、放送しないものでいうと、「目覚まし時計」の回は「もの騒がしい、、」、「懐中電灯」の回は「ものわびしい、、」という具合です。このフレーズ、何が化けているかの一番最初のヒントにもなっています。


*その2「ぽーんぽこぽんっ」のキレ*
ぼやき終わると、たぬき師匠は「ぽーんぽこぽんっ」とおきまりの言葉と動きで正体を明かします。明日の放送は、実際に撮影を行った順番に放送するのですが、「ぽーんぽこぽんっ」のキレの具合をみてくださいませ。今回のスペシャルの編集の際に改めて見比べてみましたが、「ぽーんぽこぽんっ」がだんだん吉笑さんの体に馴染んでいっております。(と思いたいです。)明日の放送回ではエンドロールでもこの「化けの瞬間」を並べています。番組の最後まで見てくださいね。


*その3 たぬき師匠の髪型の変遷*
実は、髪型が微妙に変遷しています。ええ、すみません。初回を撮影してみて、ちょっとこの髪型、、やりすぎたかもしれないな、、、と軌道修正しております。その後やんわりとした七三にしてみましたが、派手なアクションがある時は髪型が崩れないようにと固めて、異様にテカテカしている回もあります。一番アクションが激しかったのは、歯ブラシの回です。明日は歯ブラシの回は放送されませんが、いつか再放送された時には、これか!と、そのテカテカ具合も、たぬきファンの皆様には楽しんで(?)頂ければと思います。


と、まあ、最後はお話とは直接関係ないところですが、、もちろん、一番の楽しみどころは「もの」のぼやきです。「たぬき師匠」の落語です。明日の放送、ぜひご覧ください!

「つくる」人の性格

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こんにちは。
「つくる」コーナーを担当している山中有です。


「つくる」は、もののつくられていく様子をおいかけていきますが、毎回人の顔を撮っています。つくっている人の顔っていいですよね。ひたむきに打ち込んでいる表情はみんなかっこいいんです。


昔、マタタビという植物でざるをつくっている職人さんとお話ししたことがありました。
ぼくが、
「一日中、こんな静かなところで作業していて、寂しくなりませんか? だれかと話したくなりませんか?」
とたずねたところ、
「いや寂しくなんかないよ。ずっとマタタビと話をしなくちゃいけないから。ラジオもテレビもつけてたら話ができなくなっちゃう」
と答えてくれました。


職人さんはマタタビの妖精と世間話しているわけじゃなくて、
「今日はワタシ乾いちゃってるわ。ちょっと折れやすいわよ」
とか
「うちの兄弟は頑固者ばかりじゃ。カッチカチじゃ」
といったマタタビの素性の話をしているわけです。


ところで、いろんなところに行っていろんなものをつくる人に出会うわけですが、いつも面白いと思うのは、多くの場合、そのつくるものとつくる人の性格が正反対であることです。


例えば、刃物。
これまで「はさみ」や「かま」などを取材してきました。
どれも硬くて冷たくて鋭くて。
それをつくっている職人さんもつくっているものに影響されて、きっと怖い感じの人かなと勝手に想像するのですが、会ってみると性格は正反対なんですね。
意外とほんわかしていて、やさしくて、ゆったりしている。


例えば、とうふ。
真っ白で、ふわふわやわらかい。
でもそのとうふ屋さんは頑固一徹。曲がったことは大嫌い。


不思議ですね。
人はとても環境に影響を受けやすい生物なので、もしかすると人のほうがものに対してバランスをとるために、性格を変えているのかもしれません。
クリエイターやデザイナーと呼ばれる人もそんなところがあるような気がします。


だから皆さん、身の回りのものをみたら、そのイメージとは反対の性格の人がつくっていると思ってください。けっこう当たりますよ。たまにはずれますが。