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あブログ

制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2016年3月

見えないものが見える!?

番組内のクラッチ映像を制作してます、野村律子です。

 

去年から主に科学現象を使っていろいろな「あ」の映像を作っているんですが、私は前から目に見えないものを見せたい!という思いが強いです。

 

例えば音。目に見えません。普通は。。

 

サイマティクスの「あ」というクラッチ映像では、音が振動で作りだす模様(グラードニ図形とよばれるもの)を作って、それが最後に「あ」になるような作品を作っています。

 

目には見えないはずの音が、きれいな模様になって可視化されるのって、なんともおもしろいんですよね。

 

音で振動する板の上に砂をまいて、音程によっていろいろな模様を作る実験をしました。
周波数によって変化する模様のパターンを洗い出してリストにします。

RN_a_blog_photo06.jpg 

 

最後の「あ」の部分は文字を最初に型で作ってから、ある周波数の大きな音を出して「あ」を崩して違う模様に変えています↓

 RN_a_blog_photo01.jpg

そして逆再生にして前の映像とつなげて、模様→「あ」になる映像にしています。

RN_a_blog_photo02.jpg 

 

ガラスが割れる「あ」というクラッチでは、割ると粉々になる特性を持つ強化ガラスに「あ」という黒いステッカーを貼り、黒い背景の前で割った瞬間、亀裂の中に「あ」の文字がパッと現れるようにしています。

RN_a_blog_photo03.jpg

別カットとして、強化ガラスに亀裂が入るところ(音速より速い!)を撮るために、とにかくありえないくらいめっちゃ遅いスローモーションにできるという開発中のカメラをNHKの放送技術研究所から出していただきました。

 

つまりこういうガラスに入る亀裂とか、銃弾が飛ぶとこみたいな速いものは、ものすごく遅ーーーいスピードにしないと目に見えないわけです。

  

 まあ普段そんな一瞬を意識することが無いですから、音速より速いスピードで入っていく亀裂が撮れたときには、思わず撮影現場でオオッ!と歓声が上がりました。

 

なんでしょうね〜この感動..! 見えないものが見えちゃうワクワクドキドキ嬉しい感じ!

 

ちなみにこのカメラはいろいろ難しい理由により、一瞬しか録画できないため、ガラスを割る音に反応して録画ボタンが押され、その瞬間だけ撮れるという一期一会なシステムになっております。

RN_a_blog_photo05.jpg

 

私はもともと映像大好き!っていうタイプではなかったんですが、目に見えないものを見せることができるツールとして映像が便利だったので、映像を作る人になっているのかなとも思います。

 

人間が共通で持っている感情、理由もなくワクワク、ゾクゾクする気持ち、そこに何か普遍的な本当のこと、大事なことがあるような気がしてます。

 

科学的な現象を再現するのは、失敗の繰り返しで、いつもがワハハたっのし~い!!っていう感じの制作プロセスではないんですが、がんばって完成したものを見て、誰かがこのワクワク、ゾクゾクを感じたらうれしいなと思って作っています。

SHOOT&EDITなひとたち

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みなさま、こんにちは。
3月になりましたね。2月までの冬の間に放送していた歌「SHOOT&EDIT」は楽しんで頂けましたでしょうか?
前回、「SHOOT&EDIT」を演出した伊東玄己さんにブログを書いて頂きましたが、このコーナー、伊東さん以外にも沢山のスタッフが関わっています。

そもそも、実は、素敵な歌を歌ってくれたLEO今井さんも最初は出演予定なかったんです。
スタッフィングで一番最初に決めるのは演出です。誰に演出を担当してもらうか。映画で言う監督ですね。小山田さんが作ってくれた楽曲がとても格好よかったので、今回は格好いい映像が作れる人、ダンスも格好よく撮れる人にお願いしよう、ということで伊東玄己さんにお願いすることになりました。
伊東さんに作りたい内容と楽曲を渡したところ、会ってすぐにこう言われました。

「これ、LEOさん出てくれないかなあ。」

、、、(想像してみる)うん、それいいかも。。絶対、かっこいい。(もっと、想像してみる)うんうん。見たい見たい!!お願いしてみましょう!

と、いうことで、LEOさんにお願いして快く承諾して頂いて出演となったわけです。
不思議ですよねぇ。歌のコーナーに歌い手が出ちゃいけないルールがあるわけではないんです。それでも、何かずっと同じことをやってると、暗黙のルールみたいなものが出来上がってきて、歌い手の方にも出てもらうとうことを、私たちは考えていなかったんです。アーティストのプロモーションビデオだったりすると、至極当然の手法なんですけどね。

「デザインあ」には色々なタイプのコーナーがあります。映像の作り方も様々です。アニメーションのコーナーの多くは、作家さんがひとりでコツコツと煮詰めていきます。自分の頭の中にあるイメージを、本当にお料理のように弱火で長い時間煮込んで、煮込んで、その人にしか出せない味を出す、というようなかんじでしょうか。
逆に「SHOOT&EDIT」のような沢山の方に関わって頂くコーナーは、各専門分野のスタッフの方々に自分の頭だけでは出ないアイデアをどんどん足していってもらえるのが、良い点です。

今回は、素敵なダンサーキャスティング&振付をしてくれた、HIDALIの梨本威温さん、叶実花子さん。スタイリストは、格好よく、かつバンドのキャラクターもちゃんと出した洋服を選んでくれた高橋毅さん。出演者のみなさんを気持ちよく、ナチュ
ラルに仕上げてくれたヘアメイクYOBOONさん。(スキンヘッドが素敵なギターの岡村さんのヘアメイクは3分ですんで、大笑いしましたが!!)
ここでは、書ききれませんが、他にももっと沢山の方に参加して頂いています。
「SHOOT&EDIT」は映像の撮影&編集技術を伝える歌ですが、撮影&編集するというのは、色々な人の手が必要でもあるんですね。感謝です。

さて、土曜日の15分版での放送分は終了してしまいましたが、4/5(火)、4/7(木)の朝7:25からの5分版で再放送されます!
見逃してしまったか方、何回も見て頂いている方も是非ご覧ください!

作詞:佐藤正和
作曲:コーネリアス
うた:LEO今井
出演:LEO今井 REI 白根賢一 岡村夏彦 シゲクニ
演出:伊東玄己
撮影:Koho Kotake  石岡直人  前田智 仲田良平 平原昌樹  佃友和
照明:大塚顕 林信一 高橋智子  渡辺絢香  杓瀬圭介
VE:遠藤啄郎 村上篤史
編集;本田吉孝
振付:HIDALI
スタイリング:高橋毅
ヘアメイク:YOBOON
調整:塩ゆりあ
美術:冨永綾子
文字/アイコンデザイン:林里佳子
進行:池田拓郎 平本宗一郎 松崎希光子
デスク:福永桜
プロジェクトマネージャー:白田宏美
プロデューサー:阿部憲子
映像監修:中村勇吾