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制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2015年7月

委ねてみる

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『たぬき師匠』に出演させて頂いている立川吉笑です。
 
 
「デザインあ」は昔から好きな番組だったので、
 
オファーを頂いたときは嬉しいというよりむしろ驚きました。
 
 
人間がガツンと出演することが少ない番組ということもあって、
 
エンドロールで結構早めに自分の名前が出てくることが多いから、
 
田舎の母ちゃんがめちゃくちゃ喜んでくれていて、
 
もうしばらくは安心して親のスネをかじらせてもらえそうです。
 
 
たぬき師匠の台本は自分の好きなように書かせてもらっていて
 
それをディレクターの浜根さんを中心に4、5人のチームで
 
「あぁでもない」「こうでもない」とブラッシュアップしていくのですが、
 
普段は落語家という職業上、基本的に独りで台本を書いたり稽古をしているから、
 
他人のアイデアで作品の中味が変わっていくモノづくりの現場が新鮮で、
 
毎回の打ち合わせをとても楽しみにしています。
 
 
考えてみたら大人になっていくうちに、
 
食べるものだったり、着るものだったり、
 
自分の振る舞いを自分で選択できることが増えてきて、
 
気がつけば好きなように自分をデザインできるようになっていました。
 
 
そんな中で、今回は台本の中味もそうだし、
 
何より、あの髪型だったり、最後の『ポ~ンポコポン!』という決め台詞だったり、
 
おおよそ自分のセンスだけでは絶対に思いつけなかった作品に仕上げることができて、
 
自分のディレクションを他人に委ねることは、
 
新しい自分の一面を見つけることができるのだなぁと気づかされました。
 
 
これからも自分の考えを最優先に活動していくと思いますが、
 
時には意識して他人に身を委ねてみようと思っています。
 
 
『たぬき師匠』の新作、目下制作中です。お楽しみに!!
 
 
ポ~ンポコポン!!

自分がバレちゃうデッサンあ

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デッサン。
目の前のものをよく見て、正確に写し取る、描く。
ただ、それだけ。
 
私も、大学の受験勉強の時に予備校でよくよく描いたものです。
受験というのは、どうしたって点数をつけないといけないもんだから、予備校では受験でつくだろう点数を想定して、順番に並べたりします。壁一面にクラス全員の絵をかけて、上から1番からビリッケツまで並べるんです。
順位がつくから、落ち込むことも、喜ぶこともあります。
次こそはがんばるぞ、なんて思ったもんです。
 
さてさて、番組でもデッサンを描くコーナーがあります。
ずばり「デッサンあ」。
あたり前ながら順位なんてありません。
描き終わった絵はひとまず机に並べます。
このできあがった絵を見る時間が楽しいんです。
60分1本勝負という、すごく短い時間で描いているんですが、みんないい絵を描くんですよ。
 
CDジャケットにするんだったら、あの子の描いた絵がいいな。
 
この絵は、モチーフとあんまり似てないけど、でも妙な味があって、一番格好いいな。
 
もし、お金を出して1枚買うならあのおばさまの絵がいいな。
 
なんて。
点数がつくわけじゃないですからね、好きに見ることができて楽しいです。
同じモチーフ、同じ画材でも全然違う12通りの絵ができます。
皆さん、気になっているところがちょっとずつ違うんですね。
 
すごく不思議なのは、現場に来て頂いた人は、初めてお会いする人ばかりだけど、
描く絵と似てるんです。
なんとなくその人らしさが出てる。
その人っぽいだなんて、初めて会った人ばかりなので、
そんなによくわからない、、、というか知らないのだけど。
なぜか、似ている気がします。
絵を見て、ご本人を見ると、うんうん、わかる!!(何が?)と腑に落ちてしまいます。
 
以前のブログで体に命令を出すのって難しい!!と書きましたが、
自分の体を通すと、意識しなくても自分が出ちゃう、
命令だしていなくても、にじみでちゃうこともあるんだあ、なんて思います。
 
そんな「デッサンあ」ですが、
この先これは、自分がにじみでているというか、、出過ぎているのか、絵のたたずまいが独創的というか、、、
なんと表現していいのやら、圧倒的に個性的な絵を描くゲストが登場します。
 
先日、撮影は終わったのですが、私の想像を遥か越えていく作品でした。
みなさん、どうぞお楽しみに!