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あブログ

制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2014年7月

きょうの「おもしろフィルター」

この春から「デザインあ5分版」が月曜日~金曜日あさ7:25~放送されています。

デザインのおもしろさを一人でも多くの子に伝えられたらと思い、4年前にスタートしたこどものためのデザイン教育番組「デザインあ」。いつか毎日放送されるような番組にしたいとスタッフ一同、夢見ていたので、今のこの状況は本当にうれしいかぎりです。

この「5分版」を始めるとき、毎朝、一日の始まりを楽しく迎えられるように、なにかみなさんにメッセージを送りたいなと思いました。それが番組の始めに出てくる「きょうは、・・・」というオープニングコーナーです。

たとえば、「きょうは、まる」という回なら、マンホール、時計、地球、ボールといった身の回りの「まる」が時報のリズムに乗ってテンポよく出てきたりします。それを観て、みなさんは「たしかにまるって、いろいろあるな」と思うのです。

こんな感じで「きょうは、デコボコ」とか、「きょうは、押す」とか「きょうは、茶色」ってな具合で、毎日、今日一日の注目して過ごしてほしいポイントを番組がみなさんにご提案するというコーナーです。

見慣れたモノや風景でも、1つテーマを絞って見渡すと、より深く観察することができ、新たな発見に出会うことがあります。

知っていたつもりの中に新しい発見があると、また世界が広がってワクワクします。私たちは、このコーナーを通じて、みなさんが何気ない日常を楽しく過ごすための「おもしろフィルター」をご提供できたらなと考えています。

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ちなみに、このコーナーの声を担当して下さっているのは、俳優の國村隼さんです。
その知的で響きのある声がたまらなく好きでお願いしました。

デザインを育てる

みなさんはデザインを育てたことはありますか?

私はこの「デザインあ」のウェブサイトが開設されて以来、3年間ずっと育ててきました。それはウェブサイトの更新作業です。

更新は大体2ヶ月に一度、放送4回分を追加していきます。コーナーごとの作品数で言うと、新規で20~30作品ほど。作業内容は、まずは放送された映像を静止画の画像に切り出し(1秒につき6枚、約4000枚x4回分)、そこから作品ごとに一番ぐっと来るシーンを抜き出し、見せる順番をそれぞれ考え、画像を専用のサイズに書き出し、最後にそれら画像がウェブサイト上できちんと見れるように、数字と言葉で出来たhtmlデータに必要な情報を入力して、完了。ざっくりとですが、以上が更新の流れです。

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この「デザインあ」ウェブサイト、見た目はシンプルにみえるかもしれませんが、実はかなりの手間ひまをかけて更新していました。この3年間、ずーーーーっとです!作業内容は変わることはなく、誰かにほめられる事も無く、ひそかに、黒子のように、もくもくと、時に人の手をお借りしながら、作業してきました。あまりにも同じ作業なので、マウスを片手に深い深い眠りについていることもしばしば....。ただただ、画面と向き合い作業するのみです。

なんとも、つまらなさそうでしょ?
でもですね、実はこれがまた、すごく面白い。
なぜなら、どんどんウェブサイトが育つから!!

更新作業は、木を育てる作業と似ているんです。きちんと葉や枝の状態を観察しながら水をやらないと、いつの間にか木が枯れてしまったりする事と同様に、ウェブサイトも追加される作品の特長をよく理解・観察しながら、掲載するシーンを選定・組みこみ作業を行わないと、すごく煩雑で分かりにくい見た目のウェブサイトになってしまう。

ひとつの出来上がったデザインを維持・管理するには、こういった日々の積み重ねがとても大事なんです。

ウェブサイトに限らず、世の中にはそうやって月日をかけて育ってきたデザインが沢山あります。身の回りのモノや景色を見るとき、「今の状態」だけでなく、「作られたばっかりの時の状態」を想像して考えてみると、面白いかもしれません。

そして、この「デザインあ」ウェブサイトも、引き続き更新していきますので、よろしければ時々成長をのぞき見にいらしてください!

よろしくおねがいします。

ことばのないほうの世界

「つくる」をつくっている山中です。

「つくる」コーナーではタイトルのほかにことばは使っていません。
ナレーションやセリフ、字幕をふつうは使いますよね。
なぜ使わないとおもいますか?

わたしたちは日常でことばをとてもよく使います。
人になにかを伝えるときに電話やメールが便利ですよね。
「口で言わなきゃ伝わんないでしょ!」なんてお母さんによく叱られます。
「はっきり口で言ってくれなきゃわからない!」なんて恋人にも言われます。

たしかにことばはなにかを的確に伝えるには便利なものです。
でもはたしてことばがなければあまり伝わらないのでしょうか?

「つくる」のコーナーを観るとその答えがわかると思います。
もしことばがないと、人はことば以外のなにかを受け取ろうとします。
たとえば…
「石をけずるときはこんな音がするのか」
「おにいさんの動きは無駄がないな」
「職人さんの指が曲がっているな」
「ざぶとんがボロボロだ。何十年もここで作業しているんだな」

ことばがなくてもとても多くのことを伝えることができるのです。
むしろことばがないほうがより感覚的に知ることができます。人は、感覚的に知ったことについてはとても長く記憶します。好きな曲のタイトルは忘れちゃうんだけど、その曲のフレーズはよく憶えているというアレですね。

余談ですが、その昔、「表情」をいっさい使わず、劇映画をつくった人がいました。
アキ・カウリスマキという映画監督さんです。

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この人の「街のあかり」という映画では、登場人物は全員ずっと無表情です(他の作品もそうですが)。ふつう映画では、登場人物が泣いたり笑ったり、切ない表情をしたりして、その人の気持ちが分かるのですが、この映画ではまったく表情がありません。
だから、その人物の気持ちがわからないか、と言われるとそんなことはけっしてなく、むしろその微妙な気持ちがとてもよく伝わってくるから不思議です。

ことばがないほうがよく伝わる…
そう考えてもう一度世界を観てみると、少し違って見えてくるかもしれません。

と、こういうふうに書きますと「じゃあ、これからはあまり語らず、無口でいこう。ハードボイルド。言わぬが花だ」と言い出す人がいますが、わたしの過去を考えますに家族・恋人・友人関係でうまくいったためしがありません(特に恋人)。時にはことばにすることも大切です。

探し物はなんですか?

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ブログを読んでいるみなさん、こんにちは。
制作の白田です。
私は、「デザインの観察」「デザインの見学」「デッサンあ」や「考えていない」など、主に撮影があるコーナーに携わっています。
係わり方はコーナーによって違いますが、基本的に制作部はクリエイターのイメージをより面白く、ステキな形にすべく動く、実行部隊となります。
例えば、「デザインの観察」だったらテーマに沿った物を探しに行き、「デザインの見学」ではロケ地を探しに行ったり、
「デッサンあ」ではモチーフや描いてくれる人を探したり、おもしろそうな「クラッチ」を作ってくれるクリエイターを探したりもします。

そうです。私、探してばかりいます。
いつも、いつも何かを探しています。

ずっと探し物をしているというと、なんだか嫌な気もしますが、、、
この探しもの生活、なかなか楽しいんです。

今まで気にしていなかったものに注意してみると、身の回りの景色もちょっとだけ違ってみえます。
「やじるしソング」で「矢印」を探していた時は、
「矢印」の書かれた看板や、自動販売機の「矢印」。地面の交通案内「矢印」や、印刷物のグラフィックなど、あらゆる「矢印」が目に入るようになりました。
あ、こんなところにもあったのか。あ、ここにも、あ、ここにもある、と。
なんでこんなところに付けたんだ?この矢印、多すぎないか?などなど。

たいしたことじゃないんですけどね。
ちょっと可笑しいな、ヘンだな。なんてことがみつかります。
(劇的な何かより、案外このちょっとだけヘンってことが大切な気がしています。)
簡単にできるので、みなさんも今日1日、何かテーマを決めて、それに注意してみて生活してみると、新しい発見があるかもしれませんよ!

私は、いま町中の文字ばかり見てしまっています。
なにを探しているかは、番組を見て当ててみて下さい!

音響効果

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音響効果?サウンドデザイナー?
どういう事をする仕事かわからない人も多いと思いますが、
ざっくり言うと、テレビ、アニメ、CM,映画等の映像作品にあわせて、必要な全ての音を集め、並べていく仕事です。

「デザインあ」では、まず小山田さんの音楽と映像のタイミング等を合わせて(多くのTV番組は映像が先にあり、そこに音楽をあわせていくことが多いのですが、この番組は少し特殊で、先に音楽があり、そこに映像を合わせ編集するという方法をメインにしています)、そこに音色のバランスをとりながら、アニメの動作音や、そのシーンに「必要な音」を録りにいったり作ったりして合わせています。

実はこの仕事、皆さんに知ってもらいたいと思う反面、その存在があまり意識されてはいけないという仕事であります。

先程言った「必要な音」というものの中には、TVなどを見ていて意識しないで感じている音がたくさん含まれています。
例えば早朝のシーンがあったとします。正直現場は必ず朝撮っている訳ではないし、朝は通勤でみんな忙しく活動しているためきれいな音がとれなかったりします。そんなとき映像にスズメやにわとりの鳴き声、新聞配達の自転車の音等を足す事によって静かな早朝を表現したりします。
またBGMを選曲したりするのも音響効果の仕事だったりしますが、そのBGMや効果音を駆使し、皆さんを楽しい気持ちにしたり、泣けるようアシストしたりしていますが、
これがあざとすぎたりして、意識されてしまうとかえって伝えたい事が伝わらなくなってしまいますので、存在はあまり意識されてはいけないのです。

このように皆さんに知られないように感じてもらうため、「音」を使っていろいろ表現している仕事が音響効果の仕事です。