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制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2014年6月

のこりのかたち

こんにちは。
私たちパーフェクトロンは、4月からの「のこり」というコーナーを担当させていただいています。
ものを作るという事は、何かを何かに変えることの積み重ねです。その過程にはしばしば引き算、つまり何かから何かを取り除く工程が含まれます。
ものが作り出されるまでに取り除かれた「のこり」の部分に注目して、出来上がった製品とともに観察するコーナーです。

例えば、これ。なんののこりか分かりますか?

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これは絆創膏のはじっこの部分です。
あんまり普段お目にかかることはないけれど、絆創膏が毎日製造されるのと同時に必ず生まれる形です。

材料は長い長いロール状になってる、とか
ナミナミの形だから、絆創膏どうしは隙間なく作られているんだ、とか
薄利紙とシールが一緒に抜かれているから、どうやら最後に型抜きされるらしいぞ、とか。
これをみると絆創膏が製品として出来上がる背景をより深く知ることが出来ますよね。
のこりは雄弁に物語る、です。ワクワクしませんか?
私たちは新しいのこりを手に入れるたびにワクワクしています。

のこりの形に思いを馳せる。
その形を改めてみるとそこには、ものが出来上がるまでの物語を垣間みることができるのです。
みなさんも、身の回りのものをみて、それらが作られるときにどんなのこりが出たのか想像してみるととても楽しいですよ。

そして、最後に。
これはなんの残りでしょう?
これは私たちが最初に手に入れた、みなさんがとてもよく知っている製品ののこりです。
答えはこれからの番組の中で出てきます。ぜひ確かめてみてください!

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テロップのうしろにもご注目!

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毎回、第一線で活躍されているデザイナーの方を訪ねて、デザインマインドを磨くために大切だと思うことを語っていただく「デザインの人」。こどもの声で決まった質問をして、それにデザイナーの方が答える、という演出方法をとっています。

こどもの声でデザイナーのみなさんに質問をする時、画面には質問の内容がテロップされるのですが、その背景の映像は、その方のデザインに対する姿勢や思考を端的に表したものだったり、制作風景を映した貴重な映像だったりします。

例えば写真は、6月28日放送されるフードディレクターの奥村文絵さんとの打合せ風景です。
なぜかテーブルに土鍋がでんと置いてあります。
奥村さんの事務所は、打合せのための部屋が一つと、仕事部屋が一つの、小さな空間ですが、奥に台所があります。きれいなシステムキッチン、というよりも、もっとぴりっと引き締まる雰囲気の「台所」です。ここで日常的に、スタッフ4人が持ち回りで、昆布やかつおなど、素材からしっかり出汁をひいて、お味噌汁、和え物、漬け物などを作り、みんなで昼食をとられています。土鍋は、そんな話をしている中で出てきたものです。最終的に、今回のテロップの背景はどんな映像になったのか?そしてなぜそこまで手間をかけてご飯をつくるのか?そこには深~いワケが…
(あとは放送をご覧ください!)
番組のコーナーは3分前後しかありませんので、デザイナーの仕事を語るには不十分です。
ですが、デザイナーのみなさんの言葉や、テロップの背景に「あ」と思うことがあれば、是非その方の仕事を深く掘り下げてみて下さい。

テロップの文字デザイン

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こんにちは、番組「デザインあ」の文字デザインを担当しています、林里佳子です。

文字デザインを担当するデザイナーとしては2代目になります。
今日はみなさんに、「デザインあ」のテロップの文字デザインについてご紹介したいと思います。

まずは文字の形について。
テロップで使われている文字を観察してみると、縦横の線の太さが大体同じで、抑揚があまりない均一な線でできていることに気がつかれるでしょうか。こうした書体はゴシック体と呼ばれます。「デザインあ」の、“いろんな視点で身の回りの物を観察してみる”というコンセプトや、子供から大人まで幅広い層の方々に見て頂きたいという思いから、テロップには、筆文字のはねや払いや縦横の線の強弱といったニュアンスを持つ書体(明朝体と呼ばれます)ではなく、ニュートラルな印象で対象を限定しないゴシック体が選ばれました。さらに、親しみやすい柔らかな印象を持ちつつ子供っぽすぎないように調整した番組専用のオリジナルゴシック体を作り、テロップごとに文字組みをしています。

次にご紹介したいのが、文字間(もじかん)についてです。
文字間とは、文字と文字の間の空き具合のこと。ちょっと飛躍しますが、みなさん、小学校や中学校の体育館や校庭で、「前ならえ!」で一列に並んだ時のことを思い出してみてください。前後の人との距離が近すぎると、ぎゅうぎゅうで息が詰まりそうでしたね。逆に間が空きすぎていると、他の人がすいっと間を通り抜けてしまったり、なかなか真っ直ぐな列にならなくて、先生に注意されたりしませんでしたか? きちんと真っ直ぐで、並んでいる人にとっても心地よい列を作るためには“ちょうどよい間隔”というものがあったと思います。それと同じで、文字同士にも“ちょうどよい文字間”が必要です。文字同士が詰まりすぎていても読みにくく、離れすぎていても間延びして言葉としての違和感がでてきます。
「デザインあ」のテロップとして、私達は、
「小さな子どもたちにも親しみやすく、読みやすいだろうか」
「子どもたちが口に出して読んだ時にも心地よい、ペース感、リズム感」
「デザインあ」のテロップとしての個性もあるだろうか」
というようなことを考えながら文字間を検証しました。
そうして落ち着いたのが、文字同士の間をちょっとだけ空け気味にした、今のテロップの文字間です。

まとめると、オリジナルのゴシック体と独特の文字間が、「デザインあ」のテロップの特徴といえます。

次に番組をみて頂く際に、このことをなんとなく思い出しながら見て頂くと、また違った楽しみ方をして頂けるかもしれません。そして、番組だけではなく、身の回りの文字について、文字の形や文字同士の関係性にも注目してみると、今まで気がつかなかったものが見えて来るかもしれません。ありとあらゆる所に文字がありますから、毎日が発見と驚きの連続になるかもしれませんね!

では、これからも番組をどうぞよろしくお願いいたします。

ぬきさし

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こんにちは。Noritakeです。

「ぬきさし」シリーズは、これまでに「トイレ」、「回転寿司」、「ジェットコースター」、「カラオケボックス」、「ガソリンスタンド」を制作してきました。現在、次回作も制作中です。

「ぬきさし」は、人がいるだけの「ぬき」の絵から始まり、そのあとに物が足された「さし」の絵を見て、その場所が特定され、「ここだったのか」と気づいてもらうクイズのような映像です。

「ぬきさし」では、日常のありふれたところを取り上げる事が多く、みなさんが一度は居たところだったりします。「ぬき」の不安定な状態は、空間のサイズや物が足された「さし」の絵で安定し、関係が明確になっていきます。私たちは空間や物によって、安定した生活を送っている事に気づきます。

さらに、「さし」では人物に服や小物を描き足す場合もあります。カラオケボックスの店員であれば、エプロンを。ガソリンスタンドの店員は帽子をかぶっています。それらを纏っていることで、彼らが店員だとわかります。もちろん、お金のやりとりやコミュニケーションでも、店員とお客の関係はあるのですが、表面上ではそんな僅かな違いで分けられているということも、改めて気づくのでした。

ちなみに、上に載せたイラストは次回作の「ぬき」の一部分です。7/5の放送で答え合わせしてみてください。