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あブログ

制作スタッフによる現場日誌

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  2. 2014年4月

あの解散

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 「解散!」は、身の回りにあるいろいろなものを分解して、バラバラになった部品を、要素別(色だったり素材だったり大きさだったり)に整理して並んだ状態を見てみよう!という状況を映像にしているコーナーです。よく知っているものでも、部品になって整列している状態を見ると、そのもののつくられかたや構造などが発見できて、いつもと見え方が変わるのが不思議なんです。

解散!はカメラで写真を一枚撮っては、被写体を手でちょっと動かして、また撮っては、ちょっと動かして・・・を繰り返して、集まった写真を順番に表示させて、動いているように見える映像をつくる「コマ撮り」という手法で制作しています。

映像をみたことがある人はわかると思いますが、たくさんの解散していくパーツがわらわらと動いたり、米粒のように小さなものが動いたりと、つくるのが大変じゃないですか??と、心配する声を聞くこともあるのですが、本人はとっても楽しくつくっています(本当です)。

解散!をつくるときは、モチーフをじっくり見ることをずっとしています。どんなものでも手にとってじっくり見ていると、いろいろな発見ができる面白みにあふれている気がしています。それは、どんなものにもです。

そんなふうに考えながら、解散していく一コマ一コマを、時にお米を立たせて並べたり、時に針金をぐにゃぐにゃ曲げたりしながら撮影しているときは、今まで気が付かなかった素材の質感や構造にわくわくして、心躍る思いなんです。なんども繰り返す作業のなかでも、毎回、本当にたくさんの発見があります。だから、つくっていてとっても楽しいんです。
じっくり見つめてつくることって面白いことだと思います。

そういう、「じーっと見てみる」ことって、何も解散!の撮影の時だけじゃなくても、いつでもできます。
たとえば、地面に生えている雑草があったら、それを時間をかけて見ていると、だんだん、茎の表面の筋が、葉っぱの内側が、地面にはいろいろな色や形の小石だったり小さな虫がてくてくと歩いていることを見つけるかもしれません。

家の中にあるものでも、学校にあるものでも、会社にあるものでも、どんなものでも、じーっと見ていたら
いつだって解散!みたいな発見がたくさん潜んでいると思いますよ。
毎日を、よく見て、手で触って、楽しみましょう!!

受賞しました!
台湾国際子ども映像祭 『最優秀テレビ番組賞』

3月27日(木)から4月6日(日)まで台湾で開かれた「第6回 台湾国際子ども映像祭」で『最優秀テレビ番組賞』を頂きました。 

このコンクールは、台湾の子どもたちおよびメディアに、世界の優れた子ども番組や子どもを題材にした映像を無料で上映することを通じ、多様な文化への理解促進を図り、子どもの創造力を鍛えることを目的とした映像祭です。2004年に設立され、隔年開催されています。

今回は番組のディレクターがプレゼンに行ってきました。

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コンクール会場の前。かわいらしいキャラクターが出迎えてくれます。


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コンクールでは大人の審査委員と一緒に100人以上の子どもたちが出品番組を見ます。
この写真は「デザインあ」の上映中のもの。「デザインの観察~イス~」のシーンです。身を乗り出して見てくれています。


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 今回いただいたトロフィー(?)です。下のプレートに『最優秀テレビ番組 デザインあ』と英語で刻まれています。

 

光と収差の諸問題と暗・黒

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「デザインの観察」では、モノを撮影します。加えて、コトを撮影します。
その時、素直な描写を心がけます。
こどもたちに観察し、そして発見をしてもらいたいからです。
その場合、モノの質感や形状、コトに適した描写を考えて、50ミリ標準レンズを中心に、38ミリあたりから、100ミリの焦点距離のものを選びます。
いわゆる35ミリフィルムカメラの標準レンズは、人間の目に最も近い見え方をするのでは?とされているレンズです。
また、撮影には最新のデジタルムービーカメラを用いますが、これは素直な描写に妙に適しています。
ニュートラルなモノのカタチとコトのシダイを提出する「デザインの観察」において「素直な描写」という点では、全くピッタリのカメラです。
ただ、「素直さ」と引き換えに失うものもある気がします。
言い方をかえれば、そこにあったなにかの幾分かが、デジタル映像の中に抜け落ちたままあらはれる。ということでしょうか。
元始、カメラオブスキュラ・見世物小屋において、光とからくりによりあらはれる像がありました。やがて光学に加え化学変化によって生じた銀盤画像は、現実世界と比べて歪み、色収差があり、それでいてどこか人間を惹きつけてやまない、密かなからくりの匂いがしたはずです。それを含めての「素直」であって良いと思います。
デジタルカメラでは、それが消えました。消えないまでも、限りなく薄まりました。何か素っ気ないものに置き換わりました。
レンズを入り口とするカメラは、かつては「暗箱」でした。
今、それは「黒箱」(ブラックボックス)となり、レンズと光の関係においての諸問題を電気の回路によって(知らないうちに)相当分補正する機能さえ持つ箱となりました。

今、いえかなり前から、映像表現の世界だけでなくそこかしこで、たとえば暗箱とデジタルの黒箱の間に、くっきりと線をひくことで、互いがそこ(中心・ボーダー)から離れていっているような気がします。光の性質、モノの成り立ち、コトの次第。
自然の理が含む、たとえようのないなにかを、少しでも映像にひそませたいと思います。
思いつつ撮りつづければ、「デザインの観察」にこどもたちはなにかを受け取ってくれるでしょう。
陽の匂いや、影絵の奥行きを、、。

つなげる

新しい歌のコーナー、テーマはつなげる。
歌っていただいたのは、ハナレグミの永積タカシくん、
僕のハトコにあたります。
こんなところもつながっています。

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