短歌の時間 過去の作品

2021年11月30日 (火)

11月30日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

ヒクッヒクッと助走をつけてみどりごは小虎の吠えるさまに泣きたり(仙台市 柏木ぽてぽてさん)

ロートルと侮られぬよう背を伸ばし八十路は机にキイ打ち続く(埼玉県久喜市 岡田孝道さん)

袋より弾き出された新米が光り輝くカルトンの中(宮城県栗原市 風太さん)

手に入れた時は何でも愛しいが時が過ぎれば鬱陶しくて(宮城県塩竃市 髙橋永喜さん)

新品の手帳にペンを弾ませて予定を書けば笑いだす鬼(東京都板橋区 汐海岬さん)

 

添削歌

【原作】マツムシも鉦叩きまでいなくなり気候のせいか侘しくなりて

【添削】マツムシも鉦叩きまでもいなくなり時は静かに冬をたぐりぬ

~添削ポイント~

一首の落としどころが曖昧ではないでしょうか。

曖昧な語彙を具体化させることが大切です。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:34 | 固定リンク


2021年11月02日 (火)

11月2日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

稲を刈る力も出ぬのかコンバイン米価の下落を怒る田の神(宮城県大崎市 コンスケ・アインシュタインさん)

ふるさとの猪苗代湖に白鳥の着きし歌声ラジオに聞きぬ(秋田県大仙市 窓辺のカフカさん)

足早に席に座ってそそくさと指先動く通勤電車(宮城県岩沼市 西尾律子さん)

庭の柿ようやく総て取り終えるあまりに多く数が判らず(仙台市 鈴木武志さん)

独り居の夕餉は侘しエイヤーと頭から食むサンマ初もの(仙台市 片倉典子さん)

 

添削歌

【原作】秋深し一雨ごとに寒さ増す柿の実熟し冬がまた来る

【添削】殊更に早き日めくりカレンダー柿の実熟し冬がまた来る

~添削ポイント~

事象の羅列ではインパクトが弱く、焦点がぶれます。

下の句に向けて上の句で助走づくりをすることが大切です。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:39 | 固定リンク


2021年10月12日 (火)

10月12日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

赤い実を眺めて楽し花水木ヒヨドリもまた笑みて啄む(宮城県名取市 川村昌子さん)

とどめおく秋の一瞬一瞬を今は秋から目が離せない(佐賀県唐津市 十音さん)

沈黙がずっと続いた食卓に笑顔を戻すむきたての梨(東京都板橋区 汐海岬さん)

土曜日の来ない郵便寂しいな送った便りも眠って待つ日(仙台市 横溝麻志穂さん)

循環の四季は巡りて秋が来た巡り来ぬのは共に見た秋(仙台市 畠山正博さん)

 

添削歌

【原作】はやぶさで仙台までは一時間帰りたいけど逢いたいけれど

【添削】仙台ははやぶさならば一時間帰りたいけど逢いたいけれど

~添削のポイント~

助詞の「で」を使うと説明的になってしまいます。

歌意を変えずに他の語彙の選択を考えてみましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:50 | 固定リンク


2021年09月28日 (火)

9月28日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

ふるさとを遠くに置きて偲ぶれど杜の都は今在る暮らし(仙台市 岩松紀子さん)

山の端にたなびく夕雲輝きて浄土はあると思へる一瞬(岩手県一関市 綿帽子さん)

基礎疾患山ほど掛かる我が肩にキャンセル枠のコロナワクチン(仙台市 末の松山さん)

本当のことを聞けずに昼食を作りつづけるコロナ禍のいま(仙台市 斉藤栄子さん)

コスモスが休耕田で揺れ出すと稲穂の海が大きくうねる(さいたま市 関根一雄さん)

 

添削歌

【原作】川土手に座し飛んでくるオニヤンマ幾度も狙ふ少年だつた

【添削】川土手に座せば飛びくるオニヤンマ幾度も狙ふ少年だつた

~添削ポイント~

 動作する主体が何か分かるようにしましょう。

今回は「座し」ているのはオニヤンマではなく作者としました。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:24 | 固定リンク


2021年06月29日 (火)

【ゴジだっちゃ!】令和3年6月29日(火)

火曜日担当の星川幸です。

きのうの暑さからは一転、梅雨寒の一日でした。

みなさん、風邪ひかないでくださいね。

 

きょうは今年度始まったコーナー「TANKA NEO」。

宮城県石巻市在住の歌人・近江瞬(おうみ・しゅん)さんとともにお届けしました!

放送中に発表した課題でリスナーさんに短歌を詠んでいただくという、

無茶ぶりに近いこのコーナー。

きょうの課題は「雨」。

 

今回もあっという間にたくさんの作品が寄せられました!

皆さんの頭の回転の早さに驚愕です!

杉尾さんもリスナーさんと一緒に挑戦しました!

頭を悩ませて作ったの歌がこちら。

「行き違い誤解妄想勘違い 赤いハザード線状降水帯」

 

かなり鬼気迫った人間関係がうかがえますね・・。

線状降水帯のような危険な雨もあれば、

あやめの花を濡らすやわらかな雨、

涙を雨に例えてみたり、雨に濡れた前髪を詠んだ方も。

ひとつの課題に対して、

こんなにも色んな発想が集まってくるのかぁ~!と

ワクワクして、本当に面白かったです。

「TANKA NEO」、次回もお楽しみに~!

 

「雨」に濡れて美しいお花といえばこちら。

 

だっちゃ通信では、

岩手県一関市のあじさい園をご紹介しましたが、

こちらは仙台市内某所で、ディレクターの伊藤さんが撮影したものです!

暗闇に浮かび上がるあじさいがとっても艶やかですね。

0629ajisai.jpg

一首詠みたくなるような美しさです。

 

きょうの「防災クイズ“備えっぺ”」

問題:風速30m/sで飛ばされるものはどんなものでしょうか。

   次のうち、すべて選んでください。

   自動車・電柱・樹木・人間

正解はすべて、です。

風速20m/sで人が立っていられなくなります。

風速25m/sで樹木が倒されます。

風速30m/sにもなれば、

電柱もたおれ、車・子どももとばされてしまいます。

ちなみに最大風速が17.2m/sを超えるものが「台風」です。

 

※明日のメッセージテーマは「雨にぬれても」です

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:57 | 固定リンク


2021年06月22日 (火)

6月22日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

コロナ来て足の遠のく美容院野武士のごとく髪を束ねる(仙台市 斎藤栄子さん)

まあ綺麗視力弱った母の眼にミモザサラダは菜の花畑(新潟市 だんご虫さん)

山鳩の声止みしかば彼方よりやまびこのごとく山鳩の声(宮城県多賀城市 渋谷史恵さん)

元気かと母と語らう受話器から香り立つのはふるさとの土(東京都板橋区 汐海岬さん)

つゆ入りに居間のじゅうたんゴザに替え気持を変えて夏を迎える(宮城県名取市 松谷博さん)

 

添削歌

【原作】コロナ禍にイベント次々中止さるお祭り好きは心が沈む

【添削】コロナ禍に中止のイベント次々とお祭り好きの心が沈む

~添削ポイント~

 散文ではなく韻文になるよう意識しましょう。

語彙を入れ替える推敲を重ねましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:37 | 固定リンク


2021年06月08日 (火)

6月8日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

ひそやかに菫は咲きぬ主なき庭の花ばな姿あらわす(宮城県石巻市 緑由さん)

9回の攻防終えて引分けた画面に速報「宣言延長」(宮城県名取市 森のみっこさん)

会計に手間取る老いの手じっと待つレジのおみなの眼差し優し(岩手県一関市 綿帽子さん)

カラオケの仲間と会って歌よりもおしゃべりしたいコロナ禍の日々(仙台市 真田義子さん)

無意識についたため息すぐ吸って幸せの数元にしておく(島根県松江市 猫また伯爵さん)

 

添削歌

【原作】アマリリス吹きリコーダー列をなし子ら戻り来る下校時の里

【添削】リコーダーを奏でて児らのアマリリス下校の列が里に響かう

~添削のポイント~

一首の焦点を絞り込むことが大切です。

今回は「下校の列」を軸に、並べ方を変え無駄を省きました。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:45 | 固定リンク


2021年05月25日 (火)

5月25日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

またひとつシャッター降りて店の消ゆ焦り苛立ちそしてため息(東京都大田区 右田俊郎さん)

コロナ禍の人恋し日々紛らわすメール電話を手紙に代えて(福島県二本松市 あいらぶさん)

田植え終え苗がソヨソヨ靡きたるそんな様子に何故か安堵す(仙台市 鈴木武志さん)

雷が雹をともない鳴り響く昨日の今日は震度五の揺れ(仙台市 柏木ぽてぽてさん)

聞き飽きた父の蘊蓄受け流し五月五日のしょうぶ湯に入る(熊本県八代市 貝田ひでをさん)

 

添削歌

【原作】人と分け合ふことを知らぬ父皿には母の菓子のせたのに

【添削】分け合えるすべを忘れし今の父皿には母の菓子のせたのに

~添削のポイント~

3・7・5と定型を外した上の句に違和感を感じます。

今回は介護の現場として作品を添削しました。

 

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:30 | 固定リンク


2021年04月27日 (火)

【ゴジだっちゃ!】令和3年4月27日(火)

杉尾です。

昨日は寒さすら感じる一日でしたが、

今日はいかにも連休前の青空の一日でした。

 

今日から始まった「TANKA NEO」。

石巻出身・在住の歌人 塔短歌会所属 近江瞬さん(写真右)とともに

コーナーの冒頭でお題を出して、15分くらいの間に短歌を投稿してもらうという

SNS時代の無茶ぶり短歌番組です。

0427ohmi.JPG

いやあ、びっくりしました。「食べる」というお題を出した途端に、

手元の端末に作品が! びっくりしました!

その後も続々と作品が増え続け、15分くらいの間にあれよあれよと約60首!!

本当にありがとうございました。

私も時間内に作ってという無茶振りに、応えるべく考えましたあ!

いやあ、全集中という言葉の意味が分かった気がします。

では、皆様に自信を持ってもらえるよう、杉尾の駄作を・・・

「ラクサそばシュクメルリって何なのよグルメの彼方のフードロス山脈」

いやあ、我ながら情緒というものが欠如しているという事実を突きつけられますわ(汗)。

「TANKA NEO」次回は6月29日(火)です。皆様、頭を柔らかくしてお待ちください。

 

あっそうそう、石巻で近江瞬さんの個展が開かれます。

5月9日(土)から6月27日(日)までの土日のみ。石巻アートドラッグセンターが会場です。

短歌と映像と音の個展だそうです。

 

【曲】

NEO UNIVERSE/L'Arc~en~Ciel

 

※明日のメッセージテーマは「コロナ禍の連休どうしますか」です。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:20 | 固定リンク


2021年04月13日 (火)

4月13日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

一昔先へと続く哀しみはあの日のままに止まった時計(宮城県岩沼市 西尾律子さん)

キュキュッと鳴く鳥かと思い耳すますバスケシューズと床との音に(宮城県石巻市 繭子さん)

川えびに網を沈める春休み母子のこゑの澄み通りけり(仙台市 斉藤栄子さん)

洗濯機今日は機嫌がいいらしい終了の唄やけに長くて(佐賀県唐津市 寿々さん)

制服の胸ポケットにさすクローバー希望に向けて歩みだす春(仙台市 横溝麻志穂さん)

 

添削歌

【原作】公園に誰も乗らないぶらんこが揺れる春風乗っているのか

【添削】公園の誰も乗らないぶらんこが春風乗せてゆうらゆらゆら

~添削のポイント~

主語に対して述語をよく吟味しましょう。

「揺れる」が「ぶらんこ」なのか「春風」なのかわかりやすくしましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:26 | 固定リンク


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