風疹の最新ニュース

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無料クーポン利用 まだ一部にとどまる 2019年07月30日


風疹の感染拡大を防ぐため、厚生労働省はことし4月から、子どもの頃にワクチンの定期接種の機会がなかった40歳から57歳の男性について、抗体検査やワクチンの接種を原則、無料で受けられる取り組みを始めています。

厚生労働省は3年間掛けて、接種などを進める計画で、ワクチン不足を防ぐため、今年度は昭和47年4月生まれから昭和54年4月生まれの男性およそ646万人を対象に原則、無料で受けられるクーポンを順次、配布しています。

しかし、4月と5月の2か月間にクーポンを使用して抗体検査を受けた人は12万5800人余り、ワクチンを接種した人は1万6600人余りとまだ一部にとどまっています。

クーポンを使って抗体検査を受けた人を都道府県別にみると最も多いのが愛知県で1万4500人余り、次いで埼玉県で1万4400人余り、東京都で8500人余りなどとなっています。

また、ワクチンを接種した人を都道府県別にみますと最も多いのが愛知県で2100人余り、埼玉県で1900人余り、東京都で1200人余りなどとなっています。

来年度以降にクーポンが配布される人でも、市町村に希望すれば、早めに受け取ることができるということで、厚生労働省はクーポンを利用して検査や接種を受けるよう呼びかけています。

感染症に詳しい専門家「男性もワクチンの接種を」

感染症に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は、風疹の現状について「爆発的に増えているわけではないが、特に免疫を持っていない大人の男性たちの間で、じわじわと感染が続いている状況だ。大人は行動範囲も広いので、人口が多い首都圏を中心に患者が増えている。ウイルスが地域に存在し続けると、今後また流行が拡大するおそれもあるので、注意が必要だ」と話しています。

また、注意すべき風疹の特徴として岡部所長は「症状がはっきり出ないこともあるほか、症状が出る1週間ほど前から感染力を持つため、自覚がないまま、周りに感染させてしまうことがある」としたうえで、「ワクチンで防げるので、妊娠の可能性がある女性だけでなく、流行の中心となっている男性も次の世代の子どもたちを守るために、無料の制度を活用するなどしてワクチンを接種してほしい」と話しています。

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