風疹関連ニュース

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妊婦の4割余りが風疹の抗体「不十分」 2018年11月20日


風疹の感染拡大が続くなか、妊婦の4割余りが抗体が不十分だったという調査結果を千葉県の産婦人科病院がまとめ、病院側では、妊娠を希望する女性は抗体検査やワクチン接種を受けるよう呼びかけています。

調査は、千葉県内で有数の分べん数がある船橋市の産婦人科病院が、妊婦を対象に行っている風疹の抗体検査の結果を独自に調べたもので、おととし検査を受けた2471人の妊婦のうち、抗体が不十分だった人は1055人と全体の43%にのぼったということです。

この背景について病院では、今の20代から30代の女性は子どものころのワクチンの定期接種の接種率が低いことに加え、本来2回接種することが望ましいワクチンを1回しか接種していない人も多く、時間の経過に伴って抗体が減っているケースもあるとみています。

風疹は妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがありますが、妊娠したあとではワクチンを打つことができません。

調査を行った山口病院の山口暁院長は「妊娠を希望する女性は抗体検査やワクチン接種を受けてほしい。妊娠後に抗体が不十分だと分かった場合は、人混みを避け、周囲の人はすぐにワクチンを打ってほしい」と話しています。

妊娠まで気付かない女性も

妊娠した女性は、産婦人科で風疹の抗体検査を受けますが、この検査を受けるまで自分の抗体が不十分であることに気付かない女性も少なくありません。
千葉県浦安市の産婦人科のクリニックで、抗体が不十分だという検査結果を告げられた36歳の妊婦は、思いがけない妊娠だったため、検査やワクチン接種について真剣に考えたことがなかったということです。

クリニックの医師は女性に対し、なるべく人混みを避けることや、夫をはじめ周囲の家族にワクチンを接種してもらうことが必要だとアドバイスしていました。

女性は「心配ですが、今から何かできるわけでもないので、かからないようにするしかないです」と話していました。

このクリニックでは、抗体が十分にないと分かった妊婦には、二度と不安な思いにさせないよう、出産を終えて退院する前にワクチンを打つ取り組みを進めています。

佐野産婦人科医院の今野秀洋医師は「本来は、妊娠前に抗体が十分あるかを調べて妊娠に至るのが理想だ。また、『子どもは持たない』と考えている人も、電車で隣の妊婦さんにうつしてしまう可能性があるので、大人のたしなみとしてワクチンを接種したほうがいいことを認識してほしい」と話していました。