風疹関連ニュース

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風疹で成人男性が脳炎に 2013年03月15日

風疹の患者が増え続けています。患者の70%以上が20歳以上の成人男性です。

風疹は、1週間程度で治ると言われていますが、中には、成人の男性が重症になったケースも報告されています。

 

 

東京都内に住む25歳の男性は、先月(2月)21日、39度台の高熱が出て、翌日から体中に発疹が出始めました。

 

 

近くの病院で風疹の疑いがあると言われ、仕事を休んで自宅で寝ていましたが、熱が下がらず、25日、突然けいれんを起こして倒れました。意識がはっきりしないため、妻が救急車を呼び、病院に運ばれました。男性の脳は、風疹のウイルスによって炎症が起きる「脳炎」になっていました。

 

 

男性は、当時のことについて「1人でいたら助からなかったかもしれない。けいれんを起こして倒れて、その記憶がないことは、あとから考えてもすごく怖い」と話しています。

 

搬送された国立国際医療研究センター国際感染症センターの大曲貴夫医師は「治療が遅れると命に関わる状態だった」と言います。集中治療室で人工呼吸器をつけて治療。11日間の入院後、男性は先週退院しましたが、高熱が出た翌日から数日間の記憶が失われています。医師からは、再びけいれんが起きる可能性もあると言われています。

 

 

男性は今、風疹の予防接種を受けていなかったことを後悔しています。男性は、「風疹がはやっているのは知っていたが、まさか自分がかかるとは考えていなかった。こんなことになるなら、予防接種をしておけば良かった」と話しています。

 

 

男性が治療を受けた国立国際医療研究センターで、去年の夏以降、風疹と診断された患者は30人以上。9割が20代から40代の成人で、このうち3人が入院しています。

 

男性の治療に当たった大曲医師は、成人の風疹の多くは、1週間程度で症状が治まるものの、このままのペースで患者が増えると、今後も男性のように重症化するケースも出てくる可能性があると指摘しています。大曲医師は、「今のまま流行が続くと、第2第3の重症例が出てくる可能性がある。早急に今の流行を止めるような手を打たなければならない」と話しています。

 

 

風疹をめぐっては、妊娠中の女性に感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれがあることから、国などが予防接種を呼びかけています。大曲医師は、「妊婦の感染を防ぐことが一番大事だが、実は自分が発症した場合も非常に大変だ」と話し、自分自身を守るためにも、予防接種を積極的に受けてほしいとしています。