風疹関連ニュース

風疹関連ニュース

風疹患者が1000人超える 平成26年以降の5年間では初 2018年10月16日

風疹の患者数は今月7日までの1週間でさらに151人増え、ことしの患者は平成26年以降の5年間では初めて1000人を超えて、1103人となりました。新たな患者は、5週連続で100人を超えていて、国立感染症研究所は妊娠した女性が感染したときに赤ちゃんに障害がでる「先天性風疹症候群」が増えるおそれがあるとして、女性は妊娠する前に2回ワクチンを接種することなどを呼びかけています。

風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害がおきる「先天性風疹症候群」となるおそれがあります。

国立感染症研究所によりますと、風疹の患者数は今月7日までの1週間でさらに151人増え、ことしの患者は平成26年以降の5年間では初めて1000人を超えて1103人となりました。

新たな患者は5週連続で100人を超えています。

都道府県別では東京都が前の週から45人増えて362人、千葉県が20人増えて216人、神奈川県が21人増えて132人、埼玉県が7人増えて78人、愛知県が5人増えて61人などとなっていて、首都圏の患者が全体の7割以上を占めています。

国立感染症研究所は「先天性風疹症候群」が増えるおそれがあるとして、女性は妊娠する前に2回ワクチンを接種するほか、妊婦の家族などもワクチンの接種が重要だと呼びかけています。

患者 男性が女性の5倍

国立感染症研究所のまとめによりますと、ことしの風疹の患者1103人のうち、男性は916人、女性は187人と、男性が女性のおよそ5倍に上っています。

また、感染した男性のうち最も多かったのは40代で37%、続いて30代で25%、50歳以上が21%などとなっています。

一方、女性の患者では20代が最も多く、およそ70人が感染しています。

地域別では、東京都や千葉県など首都圏の患者が837人余りと全体の75%以上を占めていますが、患者が報告されていない県は7つにとどまり、全国各地で患者が発生しています。

さらに、感染したと思われる場所などについて医師が聞き取ったところ、
▽「職場」が69人と最も多く、
▽家庭で感染したとする「家族」が26人、
▽「コンサートやライブ」などが26人、
▽「旅行または出張」が20人、
▽「通勤途中」が7人、などとなっています。

国立感染症研究所によりますと、有効な予防方法はワクチンの接種ですが、妊娠中は接種できないほか、接種したあとは2か月間妊娠を避ける必要があるとしています。

国立感染症研究所は妊娠する可能性のある女性は事前にワクチンを2回接種しておくほか、妊婦の家族など周囲にいる人もワクチンの接種を行うことが重要だと呼びかけています。

専門家「強い危機感 積極的にワクチン接種検討を」

国立感染症研究所の多屋馨子室長は「この1か月余り患者がさらに増えていて、ことしの患者数が1000人を超えたことに強い危機感を感じている。当面の間は患者の増加傾向は続くと考えられ、『先天性風疹症候群』で障害がある赤ちゃんが増加するおそれがある。ワクチンを接種さえすれば防げるものなので、女性は妊娠する前にワクチンを2回接種することはもちろんだが、感染の広がりを防ぐためには男性の予防も重要だ。30代から50代の男性で、風疹にかかったことがなく、予防接種の記録もない人は積極的にワクチンの接種を検討してほしい」と話しています。

官房長官「引き続き動向注視」

菅官房長官は、午後の記者会見で、「新規の患者数は大幅に増加しているわけではなく、毎週150人前後で推移しているが、さらに大規模な流行につながることにならないか、引き続き動向を注視していく必要がある」と述べました。