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最古のオーロラの記録を確認 紀元前660年前後のイラク周辺

2019.11.16 :

紀元前660年前後にいまのイラク周辺でオーロラが出現したことを示す記述が当時作られた粘土板に記されていることを大阪大学などのグループが確認しました。
従来よりも100年ほどさかのぼる、世界最古のオーロラの記録として注目されています。

大阪大学や筑波大学などのグループは紀元前7世紀にいまのイラクにあたるアッシリアで当時の天文学者がまとめた「アッシリア占星術レポート」の解読を試みました。
その結果、紀元前680年から650年の間に作られたとみられる粘土板に、「赤い光」や「赤い雲」、「赤が空を覆う」といった記述が確認できたということです。
北海道で観測された赤いオーロラ
オーロラは青や緑に光るものが知られていますが、緯度の低い場所では赤く光るオーロラが見えることがあります。

樹木の年輪や氷床などの分析結果から、紀元前660年ごろに大規模な太陽表面の爆発現象「太陽フレア」によって、地球の磁場を乱す太陽嵐が起きたことが分かっていて、今回の記録は、この現象によって起きたオーロラとみられます。

世界で最古のオーロラの記録は「バビロン天文日誌」にある紀元前567年のものとされてきましたが、それを100年ほどさかのぼることになり、注目されています。
研究にあたった大阪大学大学院文学研究科の早川尚志さんは、「自然科学での推定を文献から裏付けることができた。ほかの文献も調べて、紀元前の天文現象を明らかにしたい」と話しています。

※掲載された論文はこちらから(※NHKサイトを離れます)
https://doi.org/10.3847/2041-8213/ab42e4

記事の内容は作成当時のものです

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