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東大寺 東塔調査で回廊の東門跡を確認

2019.11.08 :

奈良市の東大寺にかつてあった巨大な塔、東塔の発掘調査で、奈良時代に造られた塔を囲む回廊の東側にあった門の跡が初めて確認されました。
調査団は、東塔の再建を目指す上で、貴重な資料になると評価しています。

東大寺の東塔とは

奈良時代、聖武天皇によって創建された東大寺には、創建当時、大仏殿の東西に東塔と西塔の2つの七重塔が建てられていました。
このうち東塔は「東塔院」とも呼ばれ、重厚な回廊が塔を囲んでいましたが、平安時代の1180年に平氏に焼き打ちされ焼失。

鎌倉時代に再建されたものの、南北朝時代の1362年に落雷で再び焼失したとされています。

また、西塔も平安時代の934年に落雷で焼失したとされています。

およそ70メートルとも、およそ100メートルともいわれる塔の高さについて、専門家による検討会は、寺の歴史を記した書物などを参考におよそ100メートルと仮定しました。
現存する木造の塔の中で最も高い京都・東寺の五重塔のおよそ55メートルをはるかに超えています。

今回の発見は

奈良文化財研究所や橿原考古学研究所などの調査団は、4年前から東塔の発掘調査を進めていますが、今回、奈良時代に造られた塔を囲む回廊の東門の跡が初めて確認され、7日、発表しました。
今回、確認された門の跡から東門の大きさは東西7.1メートル、南北12.7メートルあり、調査団は、回廊の南北や西側にあった門も同じ規模と推定しています。
東大寺境内史跡整備計画室の南部裕樹室長は「門の規模が分かったことで、全体を正確に復元するための貴重な資料になる」と話しています。
発掘調査は今年度中に完了する予定で、東大寺の森本公穣庶務執事は「東塔の再建は東大寺の目標です」と述べ、これまでの調査の成果をもとに将来的には東塔の再建を目指したいとしています。

記事の内容は作成当時のものです

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