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手軽な「心電図」計測の技術開発

2019.09.09 :

心筋梗塞などの心臓の病気の兆候を把握するために欠かせない心電図のデータをとるには、これまで安静な状態で計測しなければなりませんでしたが、大阪大学の研究グループが、運動や仕事などで動いていながら計測できる技術を開発し、健康管理に広く応用できると期待されています。

研究を行ったのは、大阪大学産業科学研究所の関谷毅教授らのグループです。
心臓の動きによって生じる電気信号を示す心電図は、心筋梗塞などの心臓の病気の兆候を把握するために欠かせませんが、検査を受ける人が安静にしていなければ、心臓とほかの筋肉の電気信号が混ざってしまい、正しく計測できません。
グループは、心臓では、部位などによって電気信号の形が異なることに注目し、センサーを2つに増やして、データを比較することで、ほかの筋肉の電気信号を取り除き、心臓の電気信号だけを取り出す技術を開発しました。
さらに、この装置を髪の毛の太さの100分の1ほどの厚さ1マイクロメートルという極めて薄いフィルムの上に組み込み、人の体に貼り付けることができるようにしました。
この装置を実用化できれば、トレーニング中や仕事で肉体作業をしながら疲労の蓄積度合いを検知したり、高齢者の心臓の動きを日常的に計測したりするなど、健康管理に広く応用できると期待されています。
関谷教授は、「体温計や血圧計を使うように、手軽に心臓の異常を察知できるようになる。実用化に向けてセンサーを改善し、低コスト化を進めたい」と話していました。

※掲載された論文はこちらから(※NHKサイトを離れます)
https://www.nature.com/articles/s41928-019-0283-5

記事の内容は作成当時のものです

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