NEWS

飛鳥京跡苑池 水の儀式の遺構か

2019.08.08 :

奈良県明日香村にある国内最古の本格的な庭園跡、「飛鳥京跡苑池」で、湧き水を流すための石を組み合わせた溝などが見つかり、当時の天皇や貴族が水を使った儀式などを行った場所とみられています。

明日香村の「飛鳥京跡苑池」は、1300年余り前の飛鳥時代に天皇の宮殿そばに造られた国内最古の本格的な庭園で、橿原考古学研究所がことし5月から、庭園にあった2つの池のうち北側の池で発掘調査を進めていました。
その結果、池の北東側から湧き水をためる石と木の板を組み合わせた1辺およそ1メートル、高さおよそ50センチの遺構が見つかりました。
また、その前には、たまった湧き水を流す石を組み合わせた溝が作られ、溝の底には砂岩と呼ばれる石を平らに加工して敷かれていました。
また、溝の左右は、100平方メートルが石畳になっていました。
飛鳥時代に詳しい東京学芸大学の木下正史名誉教授は、「儀式や祭しを行った場所だろう。苑池は観賞用の庭園というだけではなく、さまざまな役割を持った国家の重要な施設で、今回の遺構も、飛鳥時代の歴史や文化を考えるうえで貴重な資料だ。この遺構を見ていると、天武天皇や有力な貴族が、この場所で儀式を行っていたことが見えてくるようだ」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る

関連記事