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ロシアでゲノム編集の子ども誕生の計画 英科学雑誌

2019.06.19 :

ゲノム編集という最新技術で受精卵の遺伝子を操作して、エイズウイルスに感染しにくくした子どもを誕生させることがロシアで計画されているとイギリスの科学雑誌が報じ、生命倫理の専門家は「世界的に規制するルールを作るべきだ」と指摘しています。

イギリスの科学雑誌「ネイチャー」によりますと、ロシアの不妊治療の医療機関に勤める研究者が、エイズウイルスに感染した女性の体内で胎児が感染するリスクを減らすために、ゲノム編集という最新の技術で受精卵の遺伝子を操作して子どもを誕生させることを計画していて、ロシアの保健当局に承認を求める予定だということです。

去年、中国の研究者がゲノム編集で受精卵の遺伝子を操作した双子を誕生させ、関係する国際学会から世代を超えて影響を及ぼすおそれがあるため、現時点では行うべきではないなどと非難が相次ぎました。

今回の計画について日本ゲノム編集学会は「ねらっていない遺伝子も改変してしまうなどの技術的な課題や倫理的な問題が解決されておらず、直ちに中止されるべきだ」と声明を公表しました。

生命倫理に詳しい北海道大学の石井哲也教授は「受精卵の遺伝子を変えた赤ちゃんを誕生させようという計画は今後も出てくると予想され、世界的に規制するルールを作るべきだ」としています。

記事の内容は作成当時のものです

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