NEWS

五輪・パラ公式サイトと類似ドメイン1000件近く 一部は悪用も

2019.05.30 :

東京オリンピック・パラリンピックの公式サイトと誤解させるようなインターネットのドメインが1000件近く取得され、一部は不正サイトなどに悪用されていることが分かりました。専門家は、観戦チケットの当選を装った詐欺などに注意する必要があるとしています。

東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会は、公式サイトのインターネット上の住所にあたるドメインについて、「tokyo2020.org」だけを使うことにしています。
ところが、「tokyo」や「2020」、「olympic」などの文字を含み、公式サイトと誤解させるようなドメインが、少なくとも950件以上取得されていることが、早稲田大学の森達哉教授の分析で分かりました。

この中には、旅行代理店などが使っているものもある一方で、ウイルス感染をねらったサイトや、詐欺サイトなどに悪用されたとみられるケースが22件確認されているほか、大半は何者かが使わずに保管し続けています。
類似のドメインの取得は開催が決まった6年前から増え、チケットの申し込みが始まった今月9日以降にも「tokyo2020」「ticket」などの文字を含んだドメインが少なくとも3件、新たに取得されています。

ドメインは国内外の団体が管理し、すでに取得されていなければ、仲介業者を通して希望するドメインを取得することができる仕組みになっています。
森教授は、チケットの当選をかたって個人情報を盗もうとするフィッシング詐欺などに悪用されるおそれがあると指摘したうえで、「見た目だけでは不正なサイトかどうかは簡単には分からない。誰かからメールやSNSでリンクを教えられても、信頼できる情報かどうか慎重に確認してほしい」と話しています。

すでに不審メールも出現

森教授が分析のために設けたおとりのメールアドレスには、ことし1月、「tokyo202020」という文字を含むドメインから不審なメールが届きました。

メールの本文にはリンクが書かれていて、クリックしてしまうと外部の不正サイトに誘導されるおそれがあったということです。

チケットの当選をかたって不審なメールが送りつけられるケースはオリンピック以外でも起きていて、おととし12月には人気テーマパークの入場券を無料でプレゼントするといった内容の不審なメールが多数確認され、ウイルスに感染するおそれがあるとして警視庁が注意を呼びかけています。

組織委員会「怪しいメールに注意を」

東京オリンピックの観戦チケットの抽せん申し込みは、29日の午前11時59分に締め切られ、来月20日に公式サイト上で結果が発表されます。

組織委員会では、申し込みがあったすべての人に抽せん結果を知らせるメールを送ることにしています。ただし、公式サイトなどに誘導するリンクは載せないとしています。

このため、組織委員会を装って外部のサイトにアクセスさせようとする不審なメールにはくれぐれも注意してほしいとしています。

また、詐欺などの被害を防ぐため公式サイトに似たドメインを独自に取得するなどの対策をとる場合もあるとしていますが、どのドメインを取得したかは明かせないとしています。
組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは「多くの人にチケットの抽せん申し込みをしていただいて感謝している。一方で、詐欺などに遭うリスクがないとは言い切れず、怪しいと思ったらメールのリンクをクリックしないようにして、公式サイトでチケットの当落を確認してほしい」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る

関連記事