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浜岡原発 再稼働の前提となる審査 先行き見通せず

2019.05.25 :

静岡県にある浜岡原子力発電所で、高さ22メートルの防波壁を越える津波の試算が明らかになったことについて、中部電力は原子力規制庁に対し、あくまで参考値であることを説明していくとしていますが、規制庁は厳しい想定を求めていて、再稼働の前提となる審査は先行きが全く見通せない状況です。

24日に中部電力が明らかにした試算では、内閣府が公表している南海トラフの巨大地震による最大クラスの津波について、震源の位置を内閣府の想定以外に5か所仮定して計算した結果、原発の敷地前で最大22.5メートルに達し、22メートルの防波壁を越える可能性があるとしています。

より厳しい条件を設定するこうした計算は、震源の位置が事前には分からないことから、原発の審査で一般的に行われています。ただ、中部電力は、内閣府の津波は「科学的に想定しうる最大規模の津波」とされていることから、震源の位置による影響についてもすでに考慮されているとしていて、内閣府の検討に参加した有識者に聞いたとする意見を匿名で紹介するなどして、震源の位置を変える必要はないと主張しています。

これに対し、規制庁の審査官は「内閣府は浜岡原発への影響が最も大きくなるように津波を想定したわけではない」とか、「匿名の有識者の意見を信用することはできない」などと批判し、厳しい想定を求めました。

中部電力は規制庁に対し、試算はあくまで参考値であることを説明していくとしていますが、納得を得ることは難しく、再稼働の前提となる審査は先行きが全く見通せない状況です。

記事の内容は作成当時のものです

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