NEWS

スパコン「京」の後継機は「富岳」 世界トップクラス達成へ

2019.05.23 :

かつて世界一の計算速度を誇った日本のスーパーコンピューター「京」の後継機の名称が「富岳」に決まりました。国は2年後の運用開始を目指していて、世界トップクラスの処理能力を達成する見通しです。

「京」の後継機となる新しいスーパーコンピューターは、国のプロジェクトとして理化学研究所と富士通が開発を進めていて、ことし3月からハードウエアなどの製造が始まっています。
理化学研究所は23日、後継機の名称を富士山を意味する「富岳」に決めたと発表しました。

公募で寄せられた5000件余りの中から選ばれたということで、日本の最高峰ですそ野の広がりが美しい富士山にあやかり、高い計算能力と利用者の広がりに期待を込めて決めたということです。

スーパーコンピューターの開発競争は世界的に激しくなっていて、単純に計算の速さを競うランキングで「京」は2011年に1位となりましたが、その後、順位を落としています。
後継機「富岳」は頭脳となる「CPU」=中央演算処理装置の演算速度が「京」の20倍あり、ものづくりや防災、医療など9つの分野でよく使われるソフトウエアに合わせ、データの処理方法や通信速度を最適化するよう設計されています。

その結果、同じ条件でシミュレーションを行うと計算速度は最速で「京」のおよそ100倍となり、世界トップクラスの処理能力を達成する見通しだということです。

「富岳」は、「京」が運用を停止することし8月以降、神戸市の理化学研究所に設置される予定で、国は2年後の運用開始を目指しています。

理化学研究所の松本紘理事長は「複雑化する社会の課題を解決するためには高速なスーパーコンピューターは必須。『富岳』の完成と運用に全力を尽くしたい」と話しました。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る