NEWS

致死率高い「ニパウイルス感染症」東大医科研がワクチン開発

2019.04.19 :

南アジアで発生している感染症で致死率が高い「ニパウイルス感染症」のワクチンを東京大学医科学研究所の研究グループが開発することに成功し、実用化に向けた臨床試験が行われることになりました。

ニパウイルス感染症はおよそ20年前に確認された比較的、新しい感染症で、インドやその周辺の国で発生し、これまで300人以上が死亡したとされていますが、予防する方法はありません。

東京大学医科学研究所の甲斐知惠子教授のグループは、原因となるニパウイルスがはしかのウイルスの仲間である点に注目し、毒性が弱く変化したはしかのウイルスの遺伝子を組み換えて、ニパウイルス感染症のワクチンを作り出すことに成功したということです。

このワクチンは、重い症状を引き起こさないことを動物実験などで確認しているということで、研究グループはオランダの製薬会社などと協力して、今後5年以内に発生している国などで臨床試験を行うことにしています。

ニパウイルス感染症の患者が日本で確認されたことはありませんが、重症化すると意識障害やけいれんを引き起こし、致死率が最大90%という報告もあります。

甲斐教授は「日本国内に持ち込まれるおそれもあり、1日も早くワクチンを必要としている人たちに届けたい」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る

関連記事