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本屋大賞に瀬尾まいこさん「そして、バトンは渡された」

2019.04.09 :

全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を投票で選ぶことしの「本屋大賞」に、次々と親がかわる境遇で育った女子高校生が主人公の瀬尾まいこさんの小説、「そして、バトンは渡された」が選ばれました。

本屋大賞に「そして、バトンは渡された」

ことしで16回目の本屋大賞は、全国の書店員たちが「いちばん売りたい本」を投票で選ぶ賞で、受賞作の多くがベストセラーとなり、映画やテレビドラマにもなるなど影響力の大きい賞として注目されています。

9日夜、東京 港区でことしの受賞作が発表され、ノミネートされた10作品の中から瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」が選ばれました。

この作品は、幼くして実の母親を亡くし、育ての親も結婚と離婚を繰り返したため、次々と親がかわる境遇で育った17歳の女子高校生が主人公の物語です。

父親が3人、母親が2人という複雑な家庭環境の中、主人公の成長や血のつながらない親子の日常のやり取りが温かい目線で描かれ、家族とは何かを問いかけています。

作者の瀬尾さんは大阪府出身の45歳。

大学を卒業後、中学校で国語を教えながら小説を執筆し、平成13年に小説「卵の緒」で坊っちゃん文学賞の大賞を受賞して、翌年この作品を収録した同名の単行本で作家デビューしました。

これまでに複数の文学賞を受賞しているほか、中学校での勤務体験を基にしたエッセーなども発表し、人気を集めています。

瀬尾さん「胸がじんとします」

瀬尾さんは「本屋大賞は自分も大好きな賞なので、うれしいのは当たり前なのですが、胸がじんとします」と受賞の喜びを語りました。

そして「この本は1人の女の子にいろいろな大人たちが親として関わる様子を描いた作品です。愛情を注がれることはすごく幸せなことですが、愛情を注ぐあてがあるということは、もっとはるかに幸せなんだということを、書いていて改めて感じました。自分よりはるかに大きな未来や可能性を秘めた若い世代といられるのは、大きな喜びだと思います」と受賞作に込めた思いを語りました。

そのうえで「今後も皆さんに楽しんで読んでいただけて、誰かに伝えたいなと思っていただけるような作品が書けるよう、努めていきたいです」と今後の抱負を話していました。

記事の内容は作成当時のものです

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