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犬は「てんかん」発作のにおいを嗅ぎ分ける?

2019.03.31 :

突然、意識を失うこともあるてんかんの発作。フランスなどの研究チームは、発作に伴って生じるわずかなにおいをイヌが嗅ぎ分けることができたと発表し、においの分析を進めることで発作や予兆を感知できる可能性があるとしています。

フランスのレンヌ大学などの研究チームは、糖尿病やがんに特有のにおいがあると言われていることに注目し、てんかんにもにおいがあるかを確かめようと、患者5人から、発作を起こしたとき、運動をしたとき、それに落ち着いているときの汗などのにおいを採取しました。

そして7つの缶にそれぞれのにおいを入れて、特殊な訓練を受けた5頭のイヌに9回ずつ嗅がせた結果、3頭は100%、残る2頭も67%の確率で、発作時のにおいを突き止めたと言うことです。

※こちらの動画は実際の実験の様子。

イヌが発作時のにおいが入った缶で止まっています。

研究チームはこの研究結果をイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版で発表し「イヌがにおいを嗅ぎ分けているのは明らかで、てんかんの発作にともなう特異的なにおいが存在することが示せた」としています。

そのうえで、てんかんの発作が起きた時にどのようなにおいの成分が発生しているのか分析をすすめることで、発作やその予兆を感知できるようになる可能性があるとしています。

※掲載された論文はこちらから(※NHKサイトを離れます)
https://www.nature.com/articles/s41598-019-40721-4

科学文化部記者

横川浩士

平成13年入局。仙台局・静岡局を経て平成21年から科学文化部で主に原子力分野を取材。平成25年から3年間、アメリカ総局(ニューヨーク)で、宇宙、先端科学、感染症、サイバーセキュリティやアメリカの社会問題を取材。平成28年から2年間、国際部を経て、平成30年から再び科学文化部で主に科学分野を担当。

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記事の内容は作成当時のものです

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