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恐竜絶滅させた小惑星衝突 手がかりの化石発見 米西部

2019.03.30 :

約6600万年前、今のメキシコに小惑星が衝突した時の衝撃で、陸地に打ち上げられたとみられる魚や植物の化石がアメリカ西部で見つかりました。恐竜の絶滅につながったとされる小惑星の衝突の直後を知る手がかりとして注目されています。

アメリカのカンザス大学などの研究グループは、西部ノースダコタ州の白亜紀末期の地層から、重なるように並んだチョウザメの仲間や植物の化石を発見しました。

見つかった化石を詳しく調べた結果、チョウザメの化石のえらの部分や植物の化石の中から、強い衝撃で生成されるガラス状の粒などが発見されました。

これまでの研究から、白亜紀末期には直径12キロほどの小惑星が現在のメキシコのユカタン半島に衝突したことが知られていて、研究グループは、この時の衝撃で魚や植物が空中に飛ばされたり巨大な波で陸地に運ばれたりして、化石になったものとみています。

これらの化石が見つかったのは小惑星が衝突した場所からは3000キロ以上離れていますが、研究グループは、衝突の衝撃で2時間後には高さ10mほどの波が陸地を襲ったと考えています。

この小惑星の衝突は、当時繁栄していた恐竜の絶滅の原因になったと考えられていて、今回の発見は衝突の直後の出来事を記録するものとして注目されています。

研究の成果は来月1日付けの「アメリカ科学アカデミー紀要」に発表されます。

※掲載された論文はこちらから(※NHKサイトを離れます)
https://www.pnas.org/content/early/2019/03/27/1817407116

アメリカ総局記者

籔内潤也

1996年入局。京都・大阪・和歌山を経て、2008年から科学文化部で、再生医療やがん、放射線の影響など医療分野を取材。2013年から長崎で事件・原爆担当のニュースデスクを経験した後、2016年にアメリカ総局(ニューヨーク)特派員。宇宙や医療などの科学分野のほか、トランプ政権で揺れるアメリカの科学、そして、日本の研究の国際的地位の低下を憂慮しながら取材。2019年、科学文化部医療担当デスクに。

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