NEWS

10歳でプロ入り 囲碁 仲邑菫さん「世界で戦える棋士に」

2019.03.26 :

来月、囲碁のプロ棋士となる13人が26日記者会見し、史上最年少の10歳でプロ入りする仲邑菫さんが「世界で戦える棋士になりたいです」と意気込みを語りました。

東京千代田区の日本棋院では26日、来月1日付けで新たに初段になってプロ入りする13人に免状が手渡されました。
このうち来月から小学5年生になる大阪市の仲邑菫さんは、日本棋院が中国や韓国勢に対抗できるトップ棋士を育てようと新たに設けた推薦枠でプロ入りが決まり、史上最年少の10歳0か月でプロになります。

記者会見で仲邑さんは「世界で戦える棋士になりたいです。よろしくお願いいたします」と緊張した面持ちで抱負を述べていました。

また、来月から中学1年生になる東京の上野梨紗さんは「女流棋士採用試験」で1位の成績を収め、女性では史上3番目に若い12歳9か月でプロ入りします。

上野さんは「お世話になった方々に感謝しています。将来は女流タイトルを獲得できるような棋士になりたいです」と話していました。

女性棋士急増その背景は

日本棋院でプロ棋士になるのは例年6人前後ですが、ことしは13人と過去最高になり、このうち8人は女性です。女性がプロ入りするには、男性と同じように棋士採用試験を受けることができるほか「女流棋士採用試験」があり、今回は上野梨紗さんがこの試験を通過してプロ入りを果たしました。

さらに、成績などが一定の基準を満たした人をプロが推薦する「女流特別採用推薦棋士」という制度が新たに設けられ、この春、初めてその枠で6人がプロになります。

仲邑菫さんが選ばれた推薦枠は、これとは別の「英才特別採用推薦棋士」という制度で、原則として小学生を対象に日本棋院が新たに設けました。

女性や小学生のプロ入りを後押しする、こうした制度は、国内での囲碁の普及や国際大会で活躍する人材を育成するのがねらいで、今回プロ入りした棋士のうち、仲邑さんと上野さんを含む5人は、国際大会を勝ち抜くために強化合宿などを行う「ナショナルチーム」のメンバーにも選ばれました。

日本棋院によりますと、囲碁の世界では日本勢はかつて世界最強を誇っていましたが、近年は中国や韓国に押され、国際大会での優勝から遠ざかっています。

チームの監督を務める高尾紳路九段は「新入段でこれだけ若い人がそろったのは初めてです。国際戦では中国・韓国に押されていますので、ダイヤの原石として、世界で戦える棋士になれるようサポートしていきたい。女流棋士の2人は今後、男性棋士と互角に戦えるような棋士になってもらいたい」と話していました。

日本棋院に所属するプロ棋士はこれで350人ほどとなり、女性は「女流棋戦」に限らず、男性棋士が参加する七大タイトルなどにも出場することができます。

今回プロ入りした13人も、今後、力を付けていくことで、井山裕太五冠らトップ棋士と対局する可能性があり、将来、タイトルをかけた戦いや世界の強豪との対局が実現することが期待されます。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る

関連記事