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ヒト細胞を用いたゲノム編集の研究 WHOに登録する体制必要

2019.03.19 :

遺伝情報を書き換えるゲノム編集について話し合う、WHO=世界保健機関の委員会の初会合が開かれ、ヒトへの応用は現時点では行うべきではないとしたうえで、透明性を確保するため、WHOに研究内容を登録する体制が必要だという見解で一致しました。

この委員会は、中国の研究者が去年、ヒトの遺伝情報をゲノム編集で書き換えて双子を誕生させた問題を受けてWHOが新たに設け、初めての会合がスイスのジュネーブで19日までの2日間にわたって開かれました。

この中で、委員会は、ゲノム編集を現時点でヒトに用いることは無責任で、行われるべきではないとしたうえで、研究を進めるためには透明性の確保が重要だという見解で一致しました。

具体的には、ヒトの細胞を用いたゲノム編集の研究がどこでどのように行われているかがわかるよう研究内容をWHOに登録する新たなシステムを設けて、科学誌や研究機関などは、このシステムへの登録を論文の掲載や資金提供の条件にすべきだとしています。

委員会は、日本やアメリカをはじめ各国の科学や生命倫理などの専門家18人で構成され、1年半ほどかけてWHOに対する提言をまとめます。

委員会の共同議長を務める研究者は「議論の過程で合意に至った提言は速やかに発表してWHOに行動を促していきたい」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

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