NEWS

太平洋戦争中に沈没 米空母「ワスプ」 ソロモン諸島沖で発見

2019.03.14 :

太平洋戦争中の1942年、旧日本海軍の潜水艦の魚雷を受けて沈んだアメリカ軍の空母「ワスプ」が、ソロモン諸島の沖合の「珊瑚海」の深さおよそ4200メートルの海底で発見されました。

アメリカ海軍の空母「ワスプ」を発見したのは、戦争で沈んだ艦船の調査を続けている、大手IT企業マイクロソフトの共同創業者で、去年10月に亡くなったポール・アレン氏の財団の調査チームです。

調査チームはことし1月、ソロモン諸島の沖合の「珊瑚海」の深さおよそ4200メートルの海底にワスプが沈んでいるのを確認しました。
無人潜水艇が撮影した映像には、いかりや、船の指揮を執る艦橋の一部のほか、機関銃や、搭載していた雷撃機の残骸も映っています。

ワスプは太平洋戦争中の1942年6月に太平洋に派遣され、激戦となったガダルカナル島をめぐる戦いに投入されました。

そして3か月後の9月15日に珊瑚海を航行中、旧日本海軍の潜水艦「伊19」の放った魚雷を受けて炎上し、乗組員は避難したうえで味方の駆逐艦によって沈められました。

アメリカ海軍の記録によりますと、乗組員のうち176人が死亡したということです。

太平洋戦争でアメリカ海軍の正規空母は4隻が沈没しましたが、ワスプの海底での姿が撮影されたことで、4隻すべての沈没地点が明らかになりました。

現在のワスプ艦長「今回の発見が1つの区切りに」

ワスプの名前はアメリカ海軍の艦船の名前としてその後も受け継がれ、現在は、長崎県のアメリカ海軍佐世保基地を母港とする強襲揚陸艦がワスプと名付けられています。

今回の発見にあたり、強襲揚陸艦「ワスプ」のコルビー・ハワード艦長は、「犠牲になったワスプの乗組員に敬意を払うとともに、今回の発見が生存者やその家族にとって1つの区切りになることを望んでいます」とコメントしています。

記事の内容は作成当時のものです

NEWS一覧に戻る