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ゲノム編集「ヒト誕生」の研究 見合わせるべき 科学者ら提言

2019.03.14 :

遺伝情報を書き換えるゲノム編集と呼ばれる技術が、去年、中国で、安全性が確保されていない中、ヒトの受精卵に用いられ双子が産まれた問題を受けて、ドイツやアメリカなど各国の科学者らが「実際に子どもを誕生させる研究は世界的に見合わせるべきだ」とする提言をまとめました。

この提言は、ゲノム編集の技術を開発したドイツのマックスプランク研究所のエマニュエル・シャルパンティエ博士やアメリカのブロード研究所のフェン・チャン博士など、7か国18人の科学者らが13日、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。

提言では、ゲノム編集は現時点では安全性が確保できておらず、意図しない悪影響が次の世代におよぶおそれがあることから、当面は基礎研究に限るとして、「ヒトの精子や卵子、それに受精卵などに応用して実際に子どもを誕生させるような研究は世界的に見合わせるべきだ」としています。

そして、各国に対し5年間はこうした研究を認めないよう求めています。

一方で、ゲノム編集は、病気の治療のため安全性や倫理面の条件などが満たされた場合には将来的に認められる可能性があるとして、管理するための国際的な枠組みを作るべきだとしています。

提言では「研究にストップをかけるものだが、患者に害を与え研究への信頼を損なうリスクのほうがはるかに大きい」としています。

記事の内容は作成当時のものです

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