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「がんゲノム医療」100超の遺伝子を1度に調べる態勢整備へ

2019.03.08 :

がん患者の遺伝子を調べて効果のある薬を選ぶ「がんゲノム医療」が来年度から国内で本格的に始まるのを前に、100以上の遺伝子を1度に調べる新しい検査態勢が整えられるなど準備が進んでいます。

「がんゲノム医療」は、遺伝子の検査を行って、その患者に効果を示す可能性がある薬を探す新しいがん治療の手法で、国は来年度から、検査に公的な医療保険を適用することにしていて、標準的な治療ができなくなった患者でも、再び治療が受けられるケースが増えると期待されています。

国立がん研究センターなどの検査を請け負う川崎市にある施設では、最新の遺伝子解析装置や特殊な試薬を準備し、がん患者の組織などから114の遺伝子を1度に検査する態勢を整えています。

こうした、がんゲノム医療の検査は全国146の医療機関で受けられる予定で、この施設では医療機関からの依頼で、年間で最大2万件程度、解析を行うことになると見込んでいます。

一方、がんゲノム医療では、検査を受けても新たな治療薬が見つかるとは限らず、これまでの研究では薬の投与につなげることができたケースは全体の1割程度に限られるという報告もあり、選択肢となる薬を増やすことが課題となっています。
検査を行う会社の久保田守執行役員は「大量の検査を行うことになるが、しっかり行っていきたい」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

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