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豚コレラ対策 野生イノシシにワクチン使用へ

2019.02.22 :

ブタの伝染病の豚コレラの感染が拡大している原因として、感染した野生のイノシシがウイルスを拡散させている可能性があるとして、農林水産省は、早ければ来月から、国内では初めて野生のイノシシにワクチンを使用することを明らかにしました。

豚コレラは岐阜県や愛知県などで相次いで発生していて、去年9月以降、5つの府県の30以上の養豚場などで殺処分が行われたほか、野生のイノシシ180頭からもウイルスが検出されています。

農林水産省は、感染したイノシシが移動することでウイルスを拡散させている可能性があるとして、早ければ来月中旬から、野生のイノシシの感染を防ぐワクチンを、岐阜県と愛知県の感染したイノシシが確認された地域で使用することを明らかにしました。
ワクチンは液体で、破れやすい小さなパックに入れられていて、使用する時にはトウモロコシの粉を固めた餌の中に入れて地中に埋め、イノシシが食べると感染を予防することができるということです。

用意されるワクチンはおよそ12万個で、1年で6回に分けて使用される予定だということです。

国内で野生動物に対してワクチンが使われるのは初めてだということで、農林水産省は、ワクチンを製造しているドイツから輸入し、専門家の意見を聞いて使用することにしています。

農林水産省は「飼育しているブタへのワクチンは考えておらず、まずはイノシシの感染防止に取り組んでいきたい」と話しています。

農相 ブタへの使用は慎重姿勢

野生のイノシシに対する豚コレラワクチンの使用を決めたことについて、吉川農林水産大臣は22日の閣議のあとの記者会見で、「岐阜県で新たな感染が確認され拡散防止のためワクチンを使用する時期に来たと判断した。イノシシの移動を制限する防護柵の設置などの支援策も講じ、岐阜県、愛知県としっかり連携を取っていきたい」と述べました。

一方で、吉川大臣は、飼育しているブタへのワクチンの使用については、一度、ワクチンを接種すると輸出への影響が長期間に及ぶ可能性があることなどから、現時点では慎重な考えを改めて示しました。

記事の内容は作成当時のものです

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