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将棋 藤井七段 「朝日杯」で優勝 初の棋戦連覇を最年少で達成

2019.02.16 :

高校生の将棋棋士、藤井聡太七段が、16日に行われた朝日杯将棋オープン戦で去年に続いて優勝し、自身初となる棋戦の連覇を最年少で果たしました。

藤井聡太七段(16)は、16日に東京都内で朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメントに出場し、準決勝で行方尚史八段(45)を破ったあと、午後行われた決勝で渡辺明棋王(34)と対局しました。

藤井七段は、去年のこの大会で、佐藤天彦名人や当時二冠だった羽生善治九段などトップ棋士を次々と破って初優勝し、棋戦の優勝の最年少記録を塗り替えました。

決勝の相手の渡辺棋王は、これまでにタイトルを通算20期獲得している実力者で、藤井七段との対局は、公式戦では今回が初めてです。

対局は、それぞれの持ち時間が40分の早指しで、将棋ファンを前に公開で行われました。

後手の藤井七段は次第にペースを握って優勢になり、午後4時52分、128手までで渡辺棋王を投了に追い込み、去年に続いて優勝を果たしました。

藤井七段が棋戦を連覇したのは初めてで、連覇の最年少記録を更新しました。

また、平成19年に始まった朝日杯将棋オープン戦での連覇は、3連覇を果たした羽生九段に次いで2人目です。

藤井七段「落ち着いて指せた」

優勝した藤井七段は、対局のあと表彰式に臨み、連覇した喜びなどを語りました。

この中で、16日の準決勝と決勝の対局について「持ち時間を使い果たして秒読みに入ってから長かったですが、落ち着いて指すことができました」と振り返りました。

特に決勝については「渡辺棋王はここ最近、充実した将棋を指されていて、対局できることを楽しみにしていました。決勝では、途中から自分が攻めていく展開になりましたが、うまく対応されて苦しくなった部分もあり、渡辺棋王の力を感じました」と語りました。

また、連覇を果たしたことについて「1回戦からトップ棋士の先生と対局することができ、成長できた部分がありました。今回の経験を生かしてさらに成長していきたい」と喜びを語りました。

さらに、賞金の使いみちを尋ねられると、「ひとまず貯金してゆっくり考えます」と苦笑いしながら答え、会場を沸かせていました。

また、このあとの記者会見では、去年の優勝からの1年間を振り返り、「形勢の判断や時間配分など、成長できた部分があると感じています。この1年でタイトルには及ばなかったので、今回の優勝を機に力をつけて、一歩近づいていけたら」と語りました。

この1年も順調に勝ち重ねる

3年前の平成28年10月に将棋界では史上最年少となる14歳2か月でプロ入りした藤井七段は、1年前のこの大会で初めての優勝を果たし、五段から六段に上がりました。

去年4月に高校生になったあとも勝ちを重ね、5月には15歳9か月の史上最年少で七段となりました。

将棋の八大タイトルへの挑戦は実現していませんが、10月には若手棋士の登竜門とされる新人王戦でも優勝し、16日に勝ったことで早くも3回優勝したことになります。

この1年の間にトップ棋士らとの対局を重ねる中で正確に形勢を判断する力を磨き、ほかの棋士にマークされながらも順調に勝ちを重ねてきました。

去年4月からの今年度の成績は、15日現在、38勝7敗で、8割4分4厘という勝率は全棋士の中でトップ、勝ち数の「38」は広瀬章人竜王の「40」に次いで2位につけています。

今回の朝日杯将棋オープン戦は前回優勝者として本戦トーナメントから出場し、先月20日には、ともに順位戦で最も上のA級に在籍する稲葉陽八段と糸谷哲郎八段を破って16日の対局に駒を進めました。

記事の内容は作成当時のものです

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