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南太平洋の海底で大量の金属資源発見 海洋研究開発機構など

2019.02.06 :

南太平洋の海底の泥の中にマンガンやレアメタルなどの金属を含む小さな粒状の塊が大量に存在していることを、海洋研究開発機構などの調査チームが発見しました。将来の資源開発の候補として期待されます。

海洋研究開発機構や高知大学などの調査チームは、南太平洋の中心部に位置する「南太平洋環流域」と呼ばれる海域の水深およそ3700メートルから5700メートルの海底の下を、深い所で100メートル前後掘り下げて泥を採取しました。
そして詳しく分析した結果、泥の中から電池などに使われるマンガンやハイテク製品には欠かせないレアメタルなどの金属を含んだ直径1000分の数ミリほどの小さな粒状の塊が大量に見つかりました。

その数は泥1立方センチメートル当たり最大10億個程度含まれていたということです。

調査チームによりますと、同じような条件の海底の泥は、南太平洋だけでなく、世界中の海洋に見られるということで、今回見つかった粒状の塊が世界の海洋に存在すると仮定すると、その資源量は、マンガンで最大7兆6000億トン、レアメタルで最大194億トンに上ると推定されるということです。
これは、年間の世界のマンガンの生産量と比べると、およそ47万年分、レアメタルではおよそ15万年分に相当する膨大な量だということです。

調査チームによりますと、これまでは海底の表面付近で球状や板状をしたマンガンやレアメタルの塊は見つかっていましたが、小さな粒状の形で大量に確認されたのは今回が初めてということです。

しかし資源として利用するには海底の泥を大量にくみ上げ、効率的に金属を回収する技術開発が必要で、現状ではまだ難しいとのことです。
海洋研究開発機構 諸野祐樹主任研究員
海洋研究開発機構の諸野祐樹主任研究員は、「今回の調査から海底には膨大な量のマンガンなどが埋まっている可能性が分かりました。将来の資源開発の候補として期待したいです」と話しています。

記事の内容は作成当時のものです

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