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睡眠引き起こす遺伝子発見 その名も「nemuri」

2019.02.01 :

睡眠を引き起こす新たな遺伝子をアメリカの大学の日本人研究者らのグループが発見し、日本語からとって「nemuri」と名付けられました。

新たな遺伝子を発見したのは、アメリカのペンシルベニア大学で研究活動を行う戸田浩史博士らのグループで、1日付けのアメリカの科学雑誌「サイエンス」に発表しました。

ショウジョウバエを使った研究で、過剰に働かせるとハエが長時間眠る遺伝子を見つけたということで、この遺伝子の働きを止めると、ハエが起きている時間は長くなったということです。

また、この遺伝子が働くと、ハエは細菌に感染しても長く生きたということで、細菌から体を守る免疫にも関わっているとしています。

発見した新しい遺伝子について研究グループは、日本語をそのままに「nemuri」と名付けました。

研究グループでは、「nemuri」遺伝子は、睡眠時間の不足や細菌への感染など、体にストレスがかかったときに働いて睡眠を引き起こしていると見ています。

「nemuri」遺伝子そのものはヒトでは見つかっていませんが、戸田博士は「人間でもかぜなどになると眠くなり、眠れば治ることも多い。同じような仕組みが働いているのではないか」と話しています。

※掲載された論文はこちらから(※NHKサイトを離れます)
http://science.sciencemag.org/cgi/doi/10.1126/science.aat1650

アメリカ総局記者

籔内潤也

1996年入局。京都・大阪・和歌山を経て、2008年から科学文化部で、再生医療やがん、放射線の影響など医療分野を取材。2013年から長崎で事件・原爆担当のニュースデスクを経験した後、2016年にアメリカ総局(ニューヨーク)特派員。宇宙や医療などの科学分野のほか、トランプ政権で揺れるアメリカの科学、そして、日本の研究の国際的地位の低下を憂慮しながら取材。2019年、科学文化部医療担当デスクに。

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記事の内容は作成当時のものです

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