COLUMN

【金井さん取材記⑦】ロールアウト

2017.12.15 :

「ロールアウト」と言われても、聞き慣れない言葉ではないでしょうか。宇宙基地の中にある工場で組み立てたロケットを発射場に移す作業のことです。金井さんが乗り組む宇宙船をロケットと結合し、そのまま列車で約10キロ離れた発射場へと向かいます。

写真で見えているのは、ロケットのエンジン部分です。真ん中が2段目のエンジンで、その周りに1段目のエンジンが4つ取り付けられています。

ソユーズロケットのロールアウトは間近で見れることが印象的でした。列車で輸送中は2メートルくらいまで近寄れます。列車周辺ではロシアの警察官が警備にあたっています。ソユーズロケットは全長約50メートルあり間近で見ると迫力があります。気温は氷点下15度。列車には暖房設備もあってロケットの先端部分にある宇宙船の中は温められているということです。夏は冷房設備を使うということです。

横倒しの状態で輸送するので、発射台ではロケットを立てる作業があります。15分ほどかけてゆっくりとロケットを立てていきます。現場には金井さんの支援のために来ていた日本人宇宙飛行士の若田光一さんと大西卓哉さんもいました。大西さんは「金井さんは弟のような存在なので、自分の打ち上げの時より緊張している」と話していました。
太陽の光を浴びながら、発射を待つソユーズロケットです。日本の金井宣茂さんも、人類で始めて宇宙飛行に成功した旧ソビエトの宇宙飛行士ガガーリンと同じこの発射場から飛び立ちます。
 


科学文化部記者

古市悠

平成22年入局。水戸放送局時代は、つくば報道室で研究機関の取材をしました。大阪放送局では医療取材などを経験し平成29年から科学文化部文科省担当。

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記事の内容は作成当時のものです

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