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NHK公式「取材ノート」はじめます

はじめまして。「NHK 取材ノート編集部」です。

ご覧いただきありがとうございます!

このたびNHKの報道の記者を中心に「公式note」を立ち上げることになりました。

キャッチコピーはこちら。

この記事は「NHK 取材ノート編集部」の記念すべき第一号のページです。

まず私たちがなぜ「note」を立ち上げたのか、どんな場所にしていきたいのかを「取材ノート、ひろげます」というコンセプトに込めた思いとともに、お話します。

よろしければお付き合いください。

どうしてNHKの記者たちが「note」を?

編集部は全員が「報道記者」としてのキャリアを重ねてきたメンバーです。20代~30代が多く、行政や医療、災害、デジタルなど、専門分野はさまざま。全員に共通しているのは、「テレビ」というメディアを主戦場に「ニュース」を伝えてきた経験です。

「テレビ」

このメディアが持つ影響力の大きさや魅力を私たちは実感し、信じ、誇りを持ってニュースを伝えてきました。一方、テレビで放送できるニュースは1本あたり数十秒から数分程度。

「取材結果の100分の1も伝えられなかった」

そんな経験を編集部の誰もが持っています。

でもそれぞれの「取材ノート」には、伝えきれなかった「熱量」がびっしり詰まっています。

ノートには事実関係や相手の発言だけでなく、取材先のちょっとした反応や感じた疑問、自分の気づきなども書き込みます。それらが積み重なった「取材ノート」は、私たちの思いのかたまり、そのものだといえます。

「取材ノート」に詰まっている熱い思いや取材ストーリーなど、伝えきれなかったノートの中身を伝えたい。それがわたしたち編集部の立ち上げのモチベーションであり、原点です。公開できる範囲のノートを広げて、みなさんにお伝えしたいと思います。

そのモチベーションを実現する場として、多くの方とつながることができる「note」という場の雰囲気は、最適だと考えました。

1人でも多くの人に「取材ノート」の熱量を感じてもらいたい。そんな思いで「note」を立ち上げることにしました。

NHKの「note」でしか見られないものを

では具体的に「note」でどんなことをしていきたいのか。

普通のNHKニュースでは見られないものを見られる、ここでしか得られないものを得られる空間にしたいと思っています。

具体的に大切にしたいことは3つです。

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1.「取材ノート」、お見せします

まず第一に考えているのが「取材ノートを見せる」ことです。NHKにはさまざまな記者が、さまざまなフィールドで取材を行っています。事件、災害、経済、医療、スポーツ、中には「昆虫」をテーマに扱う名物記者も実在します。

記者だけじゃありません。アナウンサーやディレクター、カメラマン、編集担当などたくさんの人たちがいます。

「ニュースを伝えているのはどんな人たち?」

「あの企画の取材者はどんな思いだったの?」

これまで「テレビの向こう側」にいた伝え手たちの「取材ノート」にスポットをあてて、それぞれが抱く熱い思いや「こだわり」、そして伝えきれなかった取材ストーリーを、その横顔や素顔も見える形で伝えたいと思っています。

現在準備を進めていますので、乞うご期待、です。

2.「取材ノウハウ」も公開します

次にこちら。

これまで私たちは取材の結果を「ニュース」としてお届けしてきましたが、その「過程」の部分はほとんど公開していませんでした。取材過程はニュースではないからです。しかしこのnoteではそうした「非公開」だった部分、つまり「取材の過程」も公開していきたいと考えています。

情報公開請求などを利用して不正を暴き出す「調査報道」や、オープンデータを利用して情報の可視化を試みるなど、新たなジャーナリズムの模索も始まっています。

そうしたノウハウも公開していくのは、それがニュースそのものに深みと意味を持たせ、何より興味・関心を持っていただくことにつながると考えているからです。

そして、そうしたノウハウを共有できる場にもしたいと思っています。

こうした発信を通してニュースへの視点が増え、ニュースそのものの見方を変える事につながれば、こんなにうれしいことはありません。

3.“みなさんとつくる”ノートを目指して

そして何より「note」で試みていきたいこと。

今回、長い時間をかけてたどり着いたコンセプトの、

「取材ノート、ひろげます」

ここには「取材する人たちの熱量を伝える」という意味を込めていますが、それだけではありません。

広げた「取材ノート」にみなさんの思いも書いて、一緒にノートを作っていきたいという思いも込めています。

例えばNHKではこれまでも「#あちこちのすずさん」というハッシュタグで、戦時中のエピソードを募集しました。すると映画「この世界の片隅に」のすずさんのように、戦時中、懸命に暮らしていた人たちのたくさんのエピソードが寄せられ、お伝えすることができました。

「note」という空間でも、さまざまなテーマでみなさんが身の回りで感じている「困ったこと」や「変えたいこと」、「良くしたいこと」などの声をいいただいて「ニュース」につなげていく場所に成長させていきたい。

この「取材ノート」から、いろいろなものが新たに生まれていけば。

そんな思いでいます。

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長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今後とも、NHKノート編集部をよろしくお願い致します。

それではNHK取材ノート、はじめます。

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