伝えていくことを続けていきたい
去年の夏、事件が起こった直後に重度の知的障がい者の入所施設で実習を行いました。一人ひとりの利用者の方にできること、好きなことがあったり、利用者の方の笑顔に勇気付けられたりと与えていただくものが本当に沢山ありました。津久井やまゆりの事件を風化させないために、実習を通して感じたことを微力ではありますが伝えていくことを続けていきたいです。また、精神障がいのある方の偏見や差別が進むことがないよう、福祉の専門職を目指す1人として声をあげていきたいと思います。
本当にかけがえのない存在
私の仕事はガイドヘルパー。障害をもつ方々の支援をさせて頂いています。お一人お一人とても愛おしく私にとって本当にかけがえのない存在です。皆さん、必死に一生懸命生きてらっしゃいます。その姿にいつも感動して涙がこぼれます。胸が熱くなります。沢山の笑顔と元気を頂きます。胸を張って生きて欲しいです。そしてそんな素晴らしい方々を産み育てている親御さんにも感謝しています。ありがとうございます。
一歩ずつ踏み出さなければ
私はまだ中学生で、何をするにも全て親の力を借りなければいけません。妹が障害を持っている。このような事件が起きている。その真実をしっかりと受け止め、これからもずっと、妹を優しく、時には厳しくまた、自分も成長することができるように一歩ずつ踏み出さなければ、と思いました。
違いを認め合い尊重しあうことの大切さ
互いに違いを認め合い尊重しあうことの大切さを会社内のスピーチや、子供に話すようにしています。
障害のある方々のことを守っていきたい
悲しいことに容疑者と同じような意見をもった人が世間には多いと、この事件をきっかけに感じました。社会を変えることは簡単には、できないけれども、少なくとも私は、勤務先の入所施設の利用者の方々をはじめ、障害のある方々のことを守っていきたいと思います。
しあわせになるため生まれてきたんだ
私たちのバンド、サルサガムテープは、同じ想いでつながった全国の仲間たちと共に、被告が人々におよぼした障がいに対するネガティブな影響を、少しでも取りはらいたいと思い立ち、楽曲「ワンダフル世界」動画をYouTube配信しました。この動画には全国から約400名の仲間たちが、とびきりのほほえみと実名を公表して参加しています。 ♪しあわせになるため生まれてきたんだ 生きていることが大好きなのさ♪ こんなあたり前のことを、私たちは、あえて大合唱します。障がいは不幸だと決めつける人たちへ「ほらここに、私は生きています。あなたと同じ命が息づいています。地域の中で、みんなといっしょに、楽しい日々を過ごしています」と、明るく、力強く、叫ぶのです。映像からは、ロック音楽がもっている前向きなパワーが、あふれ出ています。 私たちは、これをきっかけに、たくさんの方が、楽曲「ワンダフル世界」を、それぞれに配信してくれる事を願っています。 許し難い暴力・暴言に、まぶしいほどの笑顔で向き合っていきましょう。
コーヒー豆の焙煎店を始めました
私事ですが、次男が知的障害を伴う自閉症スペクトラムの診断を受け、都内の支援学校に通っています。「親亡き後」の次男を、長男の愛情ひとつに頼って遺していくことの辛さと、障害のある方たちが企業で働き稼いでいけるというロールモデルを作りたいと考えて支援学校進学を機に独立し、コーヒー豆の焙煎店を始めました。今は、精神障害の方の就労訓練のお手伝いや、地元の福祉作業所とのつながりの中で、障害のある方の仕事が多くの方に認めてもらえる土壌作りをすることを目標にしています。そしていつかは「障害者は生きていても仕方ない」ではなく「特性があるからこそ向いている仕事がたくさんある」と胸を張れる仕事のバリエーションを模索し、作り出していきたいと考えています。心から、ご冥福をお祈りいたします。
笑顔の写真を公開する活動に参加しました
このようなあり得ない事件に巻き込まれ、命を奪われてしまったこと、かける言葉を見つけることができません。我が家にも自閉症の息子がおり、他人事とは思えません。所属している「手をつなぐ親の会」の呼びかけに応じて、この子らの存在の幸せを社会に伝えるため、家族との笑顔の写真を公開する活動に参加しました。被害に遭われた方々のご家族の気持ちを想うと、胸が締め付けられます。時間がどれだけ経っても、到底納得できるものではないでしょう。
“けんめい児(者)”と呼んでいます
私は中学校の特別支援学級の教員です。相模原での障害者施設襲撃事件をきっかけに、差別を題材にした劇の指導をしました。訴えたいことは、障がい者も一つの素晴らしい個性であり、ありのままで一生懸命に生きていくことが大事だ。障がい児(者)は宝なのだ。という点です。でも実際、現実は、潜在的な差別思想はかなりあると感じます。だから、常に戦っていかないといけません。そのためには地道な運動のようなものが必要です。私もできるところから加われたらと思っています。また、「障がい児(者)」との名前もよくありません。私は、「けんめい児(者)」と名づけたりしています。自分のできることを一生懸命にやる「けんめい」です。小さなところからでも戦っていきたいと考えています。
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