日本で毎日まだ食べられるのに廃棄されている大量の食品ロスは612万トン。国連などが世界各地で行っている食料支援の約1.5倍にものぼる量だ。今、地球環境に大きな負荷をかけ、持続可能でない食料システムを見直す動きが始まっている。
生産に大量の穀物と水を必要とする「肉」の消費量を減らすために、人工肉の開発が注目されている。スタンフォード大学の医学者らが起こしたベンチャー企業では分子レベルで肉を解析し、大豆やココナツオイルを原料に肉汁まで再現。牛肉と比べ、水の使用量や温室効果ガスの排出量を大幅に減らした。日本でも大手ハンバーガーチェーンが、人工肉バーガーを開発。
世界では、食品ロス問題の解決に挑む若者たちも登場。アメリカの大学生たち700人以上がネットワークを作り、廃棄されそうな食料を回収して、食に困っている人に配る「ファームリンク」を立ち上げた。私たちの食生活の転換も求められている。
EAT財団では、科学者と連携し、「プラネタリーダイエット」を提唱、地球にとっての理想の食事を発表した。食事の半分は野菜で、週に食べる肉の量を7割以上削減、豆やナッツからタンパク質を取ることをすすめている。こうした様々な対策で、2030年までに飢餓をゼロにし、持続可能な食料生産を達成できるか。未来への分岐点2030年まで、あと10年・・・。
NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」をビジュアルな情報満載で伝える動画シリーズの第2回。
NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」では、地球温暖化、人口爆発と食料問題、プラスチック汚染…新型コロナウイルスだけでなく、さまざまな世界規模の課題を浮き彫りにします。
こうした課題について、「分岐点」といわれているのが2030年。
つまり、このまま問題を放置すれば、2030年には取り返しのつかない未来へと進んでいくことになります。どうすれば危機を回避し持続可能な未来を実現できるのかシリーズで考えていきます。 番組のナビゲーターはいま注目の若手俳優、森七菜さん。最先端の技術を駆使した特殊撮影で、未来のディストピアに降り立ちます。そこで目にする光景はどんなものになるのでしょうか。
この10年の間に、どうすれば危機を回避し持続可能な未来を実現できるか考えていきます。
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