"放送内容と字幕のタイミングを合わせる" 「ぴったり字幕」

生放送では、出演者の発した言葉を手作業で字幕入力しているため、放送内容より字幕が少し遅れてしまうという課題があります。

【視聴者から寄せられた声】

  • 収録された番組では気にならないが、ニュースでは音声よりも字幕が遅れてしまっている。
    ワンテンポ遅れて出てくるのでグラフなどの説明と合っていない。(70歳以上男性)
  • 気象情報の字幕放送に、タイムラグがあり、説明とズレが生じ分かりにくい。(年代性別不明)

さまざまな試行錯誤を重ねて

他にも、スポーツ中継などで生じる映像と字幕のズレが生の興奮を削いでいるとのご意見もあり、生放送での映像と字幕を出来るだけ合わせようと制作担当者は工夫を重ねてきました。

「あさナビ」で放送の出し方に工夫

東京2020期間に放送した「あさナビ」では放送の送出を30秒遅らせ、その間に字幕を作成し、ナレーションや画面スーパーなど放送内容にぴったり合わせた字幕放送を実現しました。聴覚に障がいのある人にもない人にも同じタイミングでストレスなく情報をお届けできるようになりました。

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【視聴者から寄せられた声】

  • 私の母は耳が遠くテレビは字幕放送で見ている。30秒でここまでぴったり字幕が出ることに感動した。(30代女性)
  • 字幕をタイムラグなく届ける30秒前収録、とても良い試みだと思います。誰もが便利にテレビを見られるようにするユニバーサルスタイルとして定番化してほしい。(50代女性)

視聴者のみなさまに、より正確な情報を同時にお届けできるように、今後もさまざまな工夫を重ねていきます。

※内容は、掲載当時のものです。