"誰にでも読みやすく"ニュース番組の字体を変更

3人のアナウンサーの名前の表記。顔のすぐ下に表示されているのが、新しいフォント(=文字の書体)。その下が以前のフォントです。見比べてみて、いかがでしょうか。
【みなさまの声】
- NHKの放送をよく見るが、細かい文字がつぶれて見えるときがあります。(70代男性)
- 数字だけでもUDフォントにしていただけると読み間違いが減りますので、ご検討のほどよろしくお願いします。(30代女性)
高齢者を中心に、テレビ画面の字幕の細かい文字が読みにくい、読み間違えるという声が、しばしば寄せられています。
●ニュース番組で「読みやすい字体」を活用
こうした中、日曜夕方に放送している「ニュース 地球まるわかり」は、番組内の文字表記について、年齢や視力にかかわらず読みやすく、読み間違えにくい字体、UD(ユニバーサルデザイン)フォントを6月から導入しました。
NHKでは、ユニバーサルデザインに関する勉強会を開いて、放送での活用を推進しています。
勉強会に参加したニュース番組の制作担当者が、まずは「ニュース 地球まるわかり」で、新しいフォントを導入。出演者の名前や項目紹介をはじめ、全ての文字表記を変更しています。今後、徐々に利用を拡大することを検討しています。
●UD(ユニバーサルデザイン)フォントとは
左と右の文字を見比べてみてください。左が以前のフォント、右が新しいUD(ユニバーサルデザイン)フォントです。「き」の文字の形や、「ご」の濁点の位置と大きさなどが違います。UDフォントは、線の太さや濁点、文字の中の余白などを調節して、より読みやすく、似ている文字を読み間違えないように工夫された書体です。教科書や表示板などいろいろな場所で利用が広がっています。
新しいフォントを導入したことは、NHKのツイッターでも視聴者のみなさまにご案内しました。
【ツイッターで寄せられた声】
- 新しいフォントだと画面離してもはっきり読める。さすがUDフォント
- たしかに。視力が低下した自分でも見やすい
- 太さ以外何が違うのかわからない
- こういったことが、もっと浸透していくと良いですよねー
NHKでは、誰にでも分かりやすい「伝わる」番組づくりを目指して、今後もさまざまな取り組みを進めていきます。
※内容は、掲載当時のものです。