コロナ禍の子どもたちは... 「いま、学びを守ろう。」

コロナ禍の子どもたちは... 「いま、学びを守ろう。」

ナビゲーターの柳楽優弥さんも、いっしょに考えます

新型コロナウイルスは子どもたちの学びにも大きな影響を与えています。中でも以前から困難な環境にあった子どもたちがさらに追い詰められ、「学びたいのに学べない」教育機会の喪失が広がりつつあります。NHKは、こうした課題と向き合い、子どもたちの未来の選択肢が狭まることのないよう、公共メディアキャンペーン「いま、学びを守ろう。」を1月から展開。その中から、3番組の放送内容をご紹介します。

 柳楽 優弥さんほか、キャンペーンサポーターからの動画メッセージ

2夜連続で放送 新型コロナで取り残される子どもたち

1.「ハートネットTV」

「ハートネットTV」は2夜連続で、“コロナで取り残される子どもたち”について考えました。保護者の年収や家庭環境による教育格差が広がる中で、子どもの学びの機会を守ろうと奮闘するNPOの活動から、今後、何が必要かを探りました。また、子どもたちの声を生放送で紹介し、当事者のリアルな心の叫びに耳を傾けました。

202102-1格差など

ハートネットTV「コロナで取り残される子どもたち」(2/2、3・Eテレ)

“ヤングケアラー”当事者によるオンライン座談会

2.「おはよう日本」

「おはよう日本」では、18歳未満で家族の介護などを担う “ヤングケアラー”を取り上げました。ヤングケアラーの当事者や経験者に集まってもらいオンライン座談会を実施。家族のこと、進路のこと、将来のことなど、3時間かけて語り合った内容を具体的に紹介しました。

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「おはよう日本」(2/11・総合)

番組の一部を動画でご確認できます

教育格差の実態を明らかにし、解決策を考える

3.特別番組「学びたいのに学べない」

13日には、キャンペーンの柱となる特別番組「学びたいのに学べない」を放送しました。シングル家庭や外国にルーツをもつ子どもたちを取材し、教育格差の実態と課題をデータで明らかにし、解決策を考えました。

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 「学びたいのに学べない」(2/13・Eテレ)

 このほか「あさイチ」や「逆転人生」などレギュラー番組でも関連企画を多数放送。「学びたいのに学べない」子どもたちを支えるための学校の新たな取り組みなどを紹介しました。

<主なキャンペーン関連番組(放送順)>


■あさイチ「コロナから“学び”を守ろう!」(1/20・総合)
■国際報道2021「パキスタン“シンドのマララさん”貧しい子どもたちに学びを」(1/21・BS1)
■逆転人生「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」(1/25・総合)
■ニュース シブ5時「コロナで注目 YouTube授業動画」(1/28・総合)
■ラジオ深夜便▽ママ☆深夜便「ことばの贈り物」(1/29・ラジオ第1/FM)
■クローズアップ現代+「コロナ禍の高校生~ルポ“課題集中校”~」(2/3・総合)

このほか、山形、秋田、広島など地方局でも特集番組を制作


【みなさまの声】

  • 学びたいのに学べない、本当にやるせない社会だ。これ以上、格差を広げないためにも私大への補助金の増額などできることはあるはずで、国が一刻も早く対策をとるべきだと感じた。(60代男性)
  • 若い人たちが祖父母などを介護するという実態や、当事者の思いを知って衝撃を受けた。引き続き介護を担わなければいけない若者の実態を取材してほしい。(60代女性)

NHKより

3月には、キャンペーンで伝えた情報を当事者たちがどう受け止めたのか、全国の大学生以下の子どもたちと語り合ったり、海外を含め、先進的な地域、学校の取り組みを紹介したりする参加型番組を放送し、解決への道を探ります。


※内容は、掲載当時のものです。