2023年02月12日 (日)3月9日、3月16日放送のカラフル!は、クロアチアから
『ぼくはリングに立つ!』
ビトは最近母親を急な病で亡くし、大きな悲しみの中にいます。ビトを心配して、母の友人であるミッコがすすめてくれたのは、ボクシング。ミッコの励ましやトレーニングの成果もあって、しだいに夢中になっていくビト。いよいよ初試合も決まりました。はたして自分の力を発揮できるのでしょうか?
ビトは木登りが大好き。木々を自在に飛び移る、ターザンにあこがれて、同じように髪を長く伸ばしたり、動物と仲よくしたり、いろんなにおいをかいだりします。
そして、両親を亡くしたターザンに、ビトは自分を重ねていました。
母をよく知る友人のミッコ。「ボクシングをやらないか?」と誘い、ビトをきたえ始めます。自身も子どものころ親を亡くしたミッコは、悲しみもいらだちもキックボクシングにぶつけたことで、立ち直ることができたと、ビトに打ち明けるのでした。
ミッコの特訓で、日に日に実力をつけていくビト。ついに初めての試合が決まりました。怖さを感じながら、向き合っていこうとするビトは…。
『カラフル!』の、海外の放送局が制作した回には、声の吹き替えで、児童劇団の子どもたちが参加してくれています。今回主人公のビトを演じたのは、山﨑涼佑さんです。スタジオでの録音後、インタビューしました!
(ナレーション録音:2021年)
Q:ビトを演じ終わって、どんなことを感じていますか? 難しい役だったのではないかと思います。
はい。ビトくんのさまざまな気持ちを考えて演じるのが、とても難しくて、途中いろいろ失敗もしたんですけど、最後にこうやって演じ切ることができて、よかったなと思います。
ビトには、ママが死んでしまってつらいという悲しい部分もあるし、最後には試合相手と力強く対戦する前向きな部分もあって。ビトのいろいろな気持ちを想像して、イントネーションも工夫しながら、演じました。
声の出演なので、ビトくんがしゃべるタイミングと自分の声のタイミングを合わせるのもとても大変でした。しっかり観察して、タイムも意識して、口の動きについていけるように練習しました。
Q:ビトの気持ちについて、具体的にはどんなことを想像して演じましたか?
ママがいなくなって、情緒が不安定になっているのではないか、って感じました。ビトくんを観察して、その気持ちを想像しながら頭の中にせりふを浮かべて言ってみたら、とても悲しくなりました。ぼくがせりふを練習している横で、ぼくのお母さんが泣いていました…。ぼくは冷静だったと思うんですけど、やっぱり悲しかった。
Q:印象に残っているシーンはありますか?
ビトくんが、亡くなったお母さんを紹介してくれているとき、とても楽しそうで、ぼくもうれしくなりました。自慢のママを紹介するんだよっていう気持ちが伝わってきて。ビトくんとしては、一生懸命に悲しみを忘れようともしているのかな、って。また思い出して悲しくなっちゃうのではないかなって、心配にもなりました。
Q:ビトがボクシングに打ち込んだように、山﨑さんも、自分の気持ちを何かにぶつけたことはありますか?
今はずっとコロナ禍(※2021年)で、学校では、給食中はしゃべれないし、校庭を使える時間が限られていて昼休みか中休みのどちらかだけだから、なかなか遊べなくて…。ぼくもビトくんのように、木に登るのが好きなので公園でたまに登っていたんですけど、最近はできていません。だから今は、室内でできるゲームに打ち込んでいることが多いなと思います。
スポーツは得意で、今回のことでボクシングにも興味がわきました。ただ、パンチが当たったら痛そう…!(笑)
Q:コロナ禍が明けて、自分たちの気持ちをぶつけられる活動を、思いきりできるようになったらいいですね…! それでは最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
悲しい気持ちや、戦いに向けた気持ちなど、ビトくんのいろんな気持ちを、想像しながら見てもらえたらいいなと思っています!
ありがとうございました。山﨑さんが声の出演をしてくれた『カラフル!』は、3月9日、16日 前9:30- Eテレで放送です。
投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:18:15