2011年度のカラフル! 最後に登場するのは被災地の男の子
『俺の特技は…お寺の鐘つき!』
なんて言ったら、ちょっとかっこよくないですか!?
今回のカラフル!は、
そんなユニークな特技を持つ、小学5年生です。

左が主人公の魁くん、真ん中と右は妹さん
主人公の佐藤魁(かい)くんは、
岩手県陸前高田市に住んでいます。
そう、津波で多くの人が被害にあった場所です。
魁くんはあの震災があってから、
なぜかお寺の鐘をつくことが日課になってしまいました。
別に魁くんはお寺の息子でも何でもないのですが、
毎朝5時45分に起床して、
雨の日も雪の日もお寺に通っています。
その理由とは!?
ぜひ番組をご覧ください☆
このブログでは
「被災地に住む子ども」について、
書いていこうと思います。
自己紹介が遅れました!
私は、今回魁くんを取材した
盛岡放送局の鈴木優と申します。
私が魁くんに
『将来、陸前高田はどんな町になってほしいか』
と取材したときのことです。
魁くん:「球場と、スポーツ用品店と、マンガ屋ができてほしい!」
わたし:「そうかぁ。楽しみだね!」
魁くん:「うん。でもな、今は楽しみって言ってられるけど、
町を作るのは俺たちなんだよね」
わたし:「そういうこと誰かに言われたの?」
魁くん:「先生たち言ってた。あとテレビでも、
今の子ども達が町を作るから大切にしなさいって言ってた!」
わたし:「そう言われるのは困ったりする?」
魁くん:「うーん。なんて言うんだろう。
好きなように町を作るのは楽しいけど、それまでが大変だよなって。」
わたし:「魁くんは、町を作っていきたい?」
魁くん:「うー。誰かに勝手に町を作られたら、
えーって思うしね。でも町を作るのはちょっと楽しみ」

写真に写っている場所は、震災前は建物が建っていましたが、
全部津波にのまれて無くなってしまいました。
こうした場所は「浸水域」と呼ばれ、
小学生は歩いたり、自転車で通ることも許されません。
魁くんが友達の家に行くにも浸水域を通る場合、
親の車送迎が必要で、
簡単には遊びに行けなくなってしまったそうです。
町の将来を考えてしまう小学生。
私がガキの頃とは大違いです。
それを背負わせることの是非はあれど、
町のことを考えることで魁くんの視野が広がっていくのではと思います。
被災地の若者の力、侮ってはいけません。
重たい体験を通して、
被災地の子ども達は心が深くなっていくような気がします。
そして、逆に大人こそ
復興の担い手であることを自覚しなきゃないと感じます。
今回の取材では、魁くんのご家族、
そして華蔵寺(けぞうじ)の皆様に、本当にお世話になりました。
また、小友スポーツ少年団のみんな、監督、
魁くんの登校班のみんなにも、全面的なご協力をいただきました。
本当にありがとうございました。

撮影クルーと佐藤家みなさんとの集合写真
最後に
まだ被災地に行ったことのない方、是非いらしてください。
実際に被災地に“立って”みてほしいと、私は思います。

投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:11:40 | カテゴリ:おたより | 固定リンク
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明日のカラフル!の主人公は野菜作りに励む男の子
「それでも農家になりたい」を担当した
高知放送局のディレクター、うらたです。
今回のカラフル!の主人公の龍くん。
将来の夢は「農家」になることです。
ブロッコリーを育てるおじいちゃん、
おばあちゃんの手伝いをするだけでなく
自分ひとりで麦などの作物も育てています。
くわやすきなどの農作業具も自分専用です。
天気が思い通りにいかなかったり、
虫に食われてしまったりと、
農業にもいろんな大変なこと、
つらいことがありますが
それにめげずに努力する龍くんの姿を紹介しました。
さて、龍くんは自分で育てていることもあって、
野菜は大好物。
苦手な野菜は一つもないそうです。すごい!
(わたし、うらたは
小さい頃どうしてもピーマンが好きになれませんでした。)
やっぱり自分の手で育てていると、
食べたときにとてもおいしく感じるのでしょうね。

野菜が大好きな龍くんは
ロケクルーにも野菜にちなんだあだなをつけてくれました。
カメラマンのせみや、は“セロリさん”。
音声マンのこにし、は“こまつなさん”。
わたし、うらたは“うりさん”。
龍くんは、
「ベランダのプランターでもいいから、野菜つくりを体験してみてほしい」
と言っていました。
みなさんも、龍くんのように野菜作りをしてみたら、
苦手だった野菜も好きになれるかもしれませんね。
最後に。撮影にご協力いただいた
松田川小学校のみなさん、
JA高知はたのみなさん、
本当にありがとうございました。

管理機の使い方を習うカメラマン
是非ご覧ください!
投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:14:18 | カテゴリ:お知らせ | 固定リンク
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明日のカラフル!は・・・
みなさん、こんにちは!
カラフル!のディレクターを担当している岡本です。
みなさんは家のお手伝いはしていますか?
お母さんに「おそうじ手伝って!」って言われて、
「えーつ!なんでぇ?」とか言ってませんか?
今回の主人公、中川維天(なかがわ いちあ)くんは
家のお手伝いをたくさんしている男の子です。
朝は学校に行く前にそうじきをかけて、まどをふき、
学校から帰って来ると洗たく物をたたんだり、
4才の弟のお世話をしたりと大活やくなんです。
どうして、そんなにお手伝いするのか?
イヤイヤしているのか?
なにか楽しいことがあるのか?
そんなことを知りたいなぁと思いながら、
維天くんの家におじゃまさせていただきました!
その答えは・・・ぜひ、番組をごらんください!!
維天くんのご家族を紹介したいと思います。
家族は5人。

左後ろから時計周りで
お母さんの知子さん、お父さんの和久さん、
弟の誘樹輝くん(小2)、カメラマンの小林さん、
右前は音声の安沢さん、維天くん、弟の颯くん(4才)
とっても仲が良くて、楽しいご家族です。
維天くんの家では土日はパパが料理をしたり、
洗濯をしたりしています。
だけど、普通のお父さんと比べて
特に料理が得意というわけではありません。
そんなお父さんと男ばかり3人の兄弟が一緒に昼食を作る様子や、
その食卓は見ていて思わず笑ってしまう楽しさでした。
とくに、3人の兄弟の仲の良さは抜群!
いつも一番下の颯(せはね)くんが
「いっちゃん、あそぼー!」と甘えてくるのを
維天くんは「なにして遊ぶ?」と言って相手をしてあげるのです。
撮影中は、私たちがお兄ちゃん(維天くん)を独占してしまうので、
誘樹輝(ゆずき)くんが「こっちにおいで」と颯くんを誘って、
遊んでくれていました。
見事な兄弟の連携プレーに、私たちはたくさん助けて頂きました。
撮影の最終日に「本当にありがとうございました」とご挨拶をすると、
なんと維天くん、誘樹輝くん、颯くんから
スタッフに思いもかけないプレゼントが!
栄養ドリンクに兄弟3人からのメッセージがつけられたものでした。

維天くんからのメッセージ


誘樹輝くん、颯くんは絵をかいてくれました
これを見ても思ったのですが、
3人は絵をかいたり、何かを作ったりということがとても好きで、
上手なんです。
その理由はお母さんにあるのかな?
というシーンも番組の中に出てきます。
ほんのちょっとしたことなのですが、
私、岡本も同じように子どもを持つ母親として
いろいろ参考にさせてもらおうと思いました!
ぜひ、みなさんもご覧になってくださいね!

投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:18:38 | カテゴリ:お知らせ | 固定リンク