明日のカラフル!は「ぼくには家が2つある」
こんにちは。ディレクターのうるしやまです。
今回の「カラフル!」は、東京・新宿が舞台です。
新宿というと、みなさんはどんなイメージがありますか?
高層ビルが立ち並ぶ副都心、大きなデパート、
夜でもにぎやかなネオン街・・・
でも、それはあくまで新宿という街の顔の一部です。
大都会・新宿にも小学校があり、
子どもたちがたくさんいて元気にくらしています。
新宿の中でも、最近とくにアツいのが「大久保」。
韓国をはじめとするアジア各国のお店がたくさんあり、
休日ともなると、道に人があふれるほどのにぎわいです。
(たくさんの人でにぎわう大久保通り)
(ここはどこ?街には (韓国スターのグッズを売るお店は
ハングル文字があふれています) 大人気)
この街の一角にあるのが、夜間学童クラブ「風の子クラブ」です。
夜間学童クラブとは、
親が仕事で夜まで(もしくは朝まで)家にいない小学生が、
学校が終わってからの時間を過ごす場所。
みんな元気に「ただいま~!」と風の子クラブに帰ってきます。
ここに通う主人公・輝伸(てるのぶ)くんのお母さんは看護師さん。
仕事が忙しく、帰りが遅くなることや、
夜勤で夜に家にいないことがよくあります。
そのため、輝伸くんはここで夕食を食べたり、
お風呂に入ったり、時には泊まったり・・・と、
"第2のわが家"のように過ごしています。
(楽しくご飯を食べたり遊んだり。輝伸くんの周りには下級生たちが集まってきます)
もともとは、たばこ屋さんだったという「風の子クラブ」は、
決して広くはありません。
そこで、多い時には30人くらいの子どもたちが、
にぎやかに遊んでいます。
学年や通う学校はバラバラで、
大久保という土地柄、親が外国人という子も珍しくありませんが、
みんな仲良し。
毎日のように一緒にすごしているので、大人数のきょうだいのような感じです。
5年生になった輝伸くんは風の子クラブの"お兄ちゃん"的存在。
いろんな遊びを考えては、
下級生の"弟"や"妹"たちをまきこんで楽しんでいます。
子どもたちを見守る指導員の方々は"先生"と呼ばれていますが、
学校の先生とはちょっと雰囲気が違います。
(ある子が言うには、
「風の子の"先生"たちは、
テストで答えを教えてくれそうな"先生"!」とのこと)
一緒に遊んだり、冗談を言い合ったりしていますが、
怒る時には本気で怒ります。
子どもたちとのやりとりを見ていて、
ホントの親子みたいだなぁと思った瞬間が何度かありました。
("こちょこちょの刑"にあう たけうち先生) (まつき先生とガールズトーク?)
風の子クラブには大人数ですごすためのいろんなルールがあります。
自分の好きなテレビ番組を見られないこともあるし、
苦手な食事が出ることだってあります。
でも、みんな「風の子クラブ大好き!」と元気に答えてくれました。
自宅にはない、何かがきっとここにはあるんでしょうね。
家族とすごす自宅と、友達とすごす風の子クラブ、
2つの"家"を行ったり来たりしながら毎日を送る輝伸くん。
帰る場所、寝る場所が2つあるというのは
一体どんなカンジなんでしょうか?
都会のど真ん中でたくましく生活している子どもたちを、
ぜひごらんください。