国際共同制作 HAM ~チンパンジー宇宙飛行士の物語~
再放送
BSプレミアム | 2011年7月18日(月)午前9時30分~ 2011年7月19日(火)午前1時50分~ |
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初回放送
BShi | 2007年3月1日(木) |
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国の威信をかけて、宇宙開発の最先端を走ってきたアメリカ。その扉を開いたのは、1961年、人類に先駆けて宇宙を旅した一匹のチンパンジーだった。NASAは安全性などを確認するため、チンパンジーを宇宙へ送ったのである。名前は「ハム」。厳しい訓練を受けるハムを支えたのは、スタッフたちの愛情だった。アメリカ宇宙開発の裏に秘められた感動の物語を、事実を元に再構成したドラマで描きだす。
番組データ
- 原題:HAM A Chimp into Space
- 制作年:2007年
- 国際共同制作:NHK/Boreales (フランス)
この番組は宇宙開発の秘話を、ドキュメンタリーとドラマの手法で表現した科学ドラマである。1961年1月31日、ケープ・カナベラル宇宙基地から出発したマーキューリー・ロケットに“彼”は乗っていた。その名はHAM(ハム)。アフリカのカメルーン出身のチンパンジーだ。ソ連の宇宙飛行士ガガリーリンの宇宙飛行よりも3か月早くハムは宇宙を旅して、生還した。当時、アメリカとソ連は国家の威信をかけて、有人宇宙飛行の先を争っていた。こうした中、宇宙空間は人間にどんな影響を与えるのかを明らかにするため、両国は動物を宇宙へ送り出す計画を進めていたのである。ハムは、人間の宇宙飛行士と同じ重力実験や簡単なボタン操作などの訓練を受け、優秀な成績を収めた。プロジェクトの訓練士は、時に厳しく、時に優しくHAMに接しながら、その能力を引き出した。そして、ついに宇宙飛行に成功したのである。この後、ソ連のガガーリン、アメリカのシェパードの有人宇宙飛行が実現した。HAMの訓練の様子を記録した貴重なフィルムや、当時の関係者のインタビューで構成されるドキュメンタリー部分、そしてHAMと訓練士の心の交流を描いた再現ドラマ部分とで織り成す感動の物語である。