• ハルゼミ

    Yezoterpnosia vacua

時期
4月中旬(早いところでは3月末)~6月末(山間部では7月上旬まで)。
鳴き声
「トゥルルル…ギーギーギー…」、「ムゼームゼー…」、などクロマツやアカマツの高い梢付近で晴れた時に鳴く。
分布
本州(新潟県、福島県以西)・四国・九州。

おもに低山地のマツ林に生息。合唱性があり、晴天時の午前中によく鳴き、午後になると散発的になる。松枯れや伐採などによるマツ林の減少、都市開発などによる環境の悪化によって生息地は各地で急激に減少している。春~初夏の夜に草むらや低木で「ジーー」と単調な声で鳴くのはクビキリギス(キリギリスの仲間)である。セミの声に似ているために「春にセミの声がするから…ハルゼミ?」と勘違いされることもある(ハルゼミは夜には鳴かない)。

山梨県甲府市/大内 悠太郎さん

○監修:日本セミの会
○福島県での分布は南部の一地域に限る/鹿児島県での分布は県本土のみ佐渡島・隠岐諸島・対馬には分布しない
○鳴き声のみの記録は「いる(推定)」に分類