動物の利き手 大調査!

2022/3/1

動物の専門家も「犬にも利き手はある?」という質問には考え込んでしまいました。

小菅正夫(札幌市円山動物園参与)
成島悦雄(日本動物園水族館協会専務理事)
  • 利き手を調べるのは難しい!小菅正夫(札幌市円山動物園参与)

私は右利きです。あなたはどっちですか?すぐ答えられますよね。でも、イヌの利き手はどっち?と聞かれて、ドキッとしました。普段動物園で、たくさんの動物を見ていますが、利き手を意識して動物を観察することがなかったからです。人間にも利き手があるのだから、きっと動物にも利き手がありますよね。ただ、人が餌などを与えた時に使う手は利き手とはいえません。スローロリスでやってみたのですが、右手の方へ持って行くと右手で取り、左手の方だと左手でとりますが、真ん中へ持って行くと両手で取ったのです。ですから、利き手を調べるときには、人が関わってはいけませんよ。

動物ばかりでなく、足をよく使う鳥にも利き足がありそうです。みなさんの飼っているペットや近くで見られる動物がどっちの足をよく使っているか?じっくりと観察してみませんか?そして動画を撮って送ってください。みんなで動物の利き手を調査してみましょう。例えば、日本のイヌの75%は右利きですってデータがとれると面白いですよね。

動物の利き手・利き足の定義とは?
成島悦雄(日本動物園水族館協会専務理事)

みなさんは右利きですか?左利きですか?洋の東西を問わず、昔から人の9割は右利きだそうです。これは人が言葉をしゃべることと関係があると考えられています。では動物ではどうなのでしょう。渡邊さんから子ども科学電話相談に寄せられた質問「私の飼っているイヌは、左足を先に出しますが、 イヌにも右利き、左利きはありますか?」を拝見して、はたと考え込んでしまいました。

動物は前足2本、後ろ足2本、合計4本の足を使って移動します。人の利き手をそのまま動物の前足にあてはめてよいものでしょうか。動物の利き足を考える場合、利き足とは何なのか、きちんと定義しておくことが必要です。日ごろよく使う方の足を利き足と定義して、まずはみなさんの身近にいるイヌやネコの足の使い方を観察してみませんか。観察例が増えれば増えるほど、面白いことが見えてくると思います。

  • ちなみに私と一緒に写っている西郷隆盛さんと愛犬はともに右足を前に出しています。次の一歩は左足からなので、左利きだったのでしょうか?