“音楽×感動”リサーチ

2022/11/7

「音楽×感動」

鈴木愛理さんインタビュー

シチズンラボのオンラインイベント

「音楽をカガクする研究室~感動する音楽ってなんだ?~」。

 

インタビュー第2回目は、鈴木愛理さんです。

大学時代は生の音楽と録音した音楽の感じ方の違いや、音楽と視覚の関係などについて研究していたそうです。

そんな鈴木愛理さんに、「音楽×感動」について気になることをお聞きしました。

 

 

鈴木愛理さんインタビュー

 

―――学生時代はどんな研究をしていたんですか?

鈴木愛理(以下、鈴木):大学の校歌を人前で歌う実験をしました。録音した音源を流したときと、目の前で歌う実験。目を開けたときの音源バージョンと、目を開けて私が生で歌うバージョンと、目の前にいるけど目をつむってもらうバージョン。視覚情報が入らないようなものも実験して、脳波の計測にプラスして「感動した」って思ったら丸を付けてもらうというものを同時進行でやりました。それを数値化していくみたいな(笑)

 

 

―――音楽と脳の研究に興味を持ったきっかけは?

 

鈴木:アイドル時代に海外でライブをする機会が多かったんですが、日本で盛り上がる曲と海外で盛り上がる曲が違ったんです。日本だったら中盤にくるような、盛り上がるわけではないけど楽しい曲が(海外では)めちゃくちゃ盛り上がったりとか。「私たちこれからもう少し後半戦あるけど!?」みたいなこともあって、それがすごく面白かった(笑)そこにすごく疑問を持ちました。私たちの曲って海外の人に本当に伝わってるのかなって気持ちがあったんですよね。この言葉を言いたいけど違うふうに捉えられてないかなって。感覚の違いや国を越えた差みたいなものを埋めたくて、一番の共通点である脳を研究できたら面白いなと思ったのがきっかけです。

 

鈴木:いつか研究が自分のライブにフィードバックできたら一番いいなって思っていました。脳の研究をしていて、視覚情報や嗅覚情報、全部が伝達するって分かったときに、逆にそれが使えるなって思って。ライブ会場の香りを変えたら興奮度が上がるかなとか。「この人の香りってこの匂いだから落ち着くよね」みたいな認識ができたらすごく面白いのかなとか。

 

―――演出に活かすのは面白そうですね。ご自身で歌うときに観客を感動させるために意識していることはありますか?

 

鈴木:元も子もないんですけど、音楽は研究しても分からないんですよ!やる身としては考えすぎるとカラオケ採点みたいになってしまうので、ある種そこは考え方を分けてやった方がいいなっていう考えにおさまりました。こういう話をするときは完全に裏方の気持ちで研究に参加するけど、表に出る時は考えないっていうか。裏で操作してくれる人がいたら面白いですけどね。私がもうひとりいたら(笑)

 

 

―――「音楽×感動」のイベントを通して、どんなことを知りたいですか?


鈴木:最近、姿を見せない歌手が多いですよね。見た目からファンになる人と、そうじゃないアーティストって分かれている印象があります。(姿を見せない歌手は)本当に歌を聴いてもらうために隠しているのかなって。実際、歌は目を閉じているときの方が歌声にフォーカスした感動ができているのか、視覚情報込みの方が感動できるのか。結構大事なんじゃないかなって思っています。

 

(研究が)音楽が好きとか、ちょっと知りたい人がどこまで足を踏み入れることができる段階にあるのかは気になります。実際に音楽の現場に取り入れるってなったらライブ会場に取り入れられるくらいには近くにあるのか、それともすごく時間がかかるから不可能に近いのか、その辺は知りたいです。

 

 

 

 

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まだまだ興味が尽きない鈴木愛理さん。

イベントでは音楽と脳科学の最先端の実験も体験してもらいます!

 

時代とともに、めまぐるしく変化を続ける音楽。

感動する、売れる音楽ってカガクの力で作れるものなのでしょうか?

奥深すぎる音楽のナゾを一緒に解明しましょう!

 

 

「音楽をカガクする研究室~感動する音楽ってなんだ?~」

【開催予定】12月11日(日)16:00~17:30

      ※参加の応募は締め切りました。イベントの詳しい情報はこちら