落ち込んだときのこと、教えて下さい
シチズンラボ「“こころ”の研究」がスタートしました。
シチズンラボは、NHKがみなさんと研究者を結び、シチズンサイエンスの手法で研究を推し進めるプラットフォームです。
しかし、みなさんの協力を研究の成果に繋げることだけが目的ではありません。
調査①「落ち込んだとき、何する?」では、みなさんが落ち込んでしまうのはどんなときか、そのようなときに「こころ」を上向かせるためにしていることを尋ねます。
まずは、「落ち込んだ」と感じる時を思い出してみてください。どんなときに落ち込むかは人それぞれですが、
その多くは、突然やってきて、余裕のないなかで対処に追われてしまうことでしょう。
そして、落ちこんだときの対処はどうでしょうか。音楽を聴く、運動をする、誰かに相談する。ただふさぎ込んで寝てしまうという人もいるかもしれません。
心理学や精神医療の世界では、こうした対処法のレパートリーをたくさん知っていることが「こころ」の健康を保つために大切だと考えられています。
シチズンラボの「“こころ”の研究」では、さまざまなひとの対処法を幅広く聞いた結果を集計後に公開し、みんなで対処法のレパートリーを増やすことも大きな目的のひとつです。
こうしてアンケートに参加することで、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。
さらに分析結果を知ることで、みなさんが「こころ」の調子を整えるきっかけになれば幸いです。
また、今回の研究の監修は横浜市立大学の研究チームにお願いしています。
シチズンラボに集まった回答を、横浜市立大学の研究チームとも共有し、結果の分析を行ってもらう予定です。
横浜市立大学は、2023年3月、「若者の生きづらさの研究」を10年にわたって行っていくことを発表しました。
児童精神科の先生や看護の専門家などが集まって研究をすすめ、最終的にはVR空間でカウンセリングや心の不調を軽減するアクティビティができる環境を構築することを目指しているそうです。
今回、シチズンラボで集めた声がこうしたプロジェクトをはじめ、学会などでの発表を通して臨床の現場にも生かされることを期待しています。
世の中が変わらないと解決しないこともたくさんありますが、こうして「こころ」の整え方を探ることが、生き辛さのなかを生き抜いていく手がかりになればと願ってやみません。
「こころ」の整えかた、一緒に探ってみませんか?
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