「シチズンラボ」は市民参加型の科学研究<シチズンサイエンス>をするためのオンラインのプラットフォームです。自然のこと、人間のこと、社会のことなど幅広い分野の調査が行われています。
「シチズンラボ」がスタートしたのは2021年。これまでにもたくさんの方々の参加によって、研究者だけでは調べきれない貴重なデータが集まってきています。
科学研究は研究者だけのものではありません。「シチズンラボ」は誰もが調査や研究に参加できる場であり、その結果が社会や科学に還元されていく仕組みであることを目指しています。
調査のプロセスや研究の結果はシチズンラボのホームページやNHKの放送などでもご紹介していきます。
NHK「シチズンラボ」に参加するには?
- 「シチズンラボ」のトップページから気になる調査を選んでクリックしてください。調査ごとに、詳しい参加方法や条件などがご覧いただけます。
- すべての調査は、オンラインもしくは郵送で投稿する形式です。国内はもちろん、海外からでも、パソコンやスマートフォンから投稿ができます。
- 未成年の方は保護者の同意のもとご参加ください。
- シチズンラボにご投稿いただいた情報は、関連する研究およびNHKの番組やWebサイトなどに利用します。
シチズンサイエンスとは?
シチズンサイエンスとは、研究者だけでなく市民が参加して進められる科学的な調査や研究のことです。「科学研究は研究者がすること」というイメージがあるかもしれませんが、シチズンサイエンスではあらゆる人たちにその門戸が開かれています。
シチズンサイエンスに参加する市民はシチズンサイエンティストとも呼ばれ、たくさんのシチズンサイエンティストが研究に参加することで、研究者だけでは調べきれなかった同時多発的な現象の観察や膨大な量のデータの解析などができるようになりました。
古くから、野鳥の観察などに市民がボランティアとして参加するということは小規模に行われていましたが、近年はインターネットやスマートフォンの進歩・普及により、より多くの人が気軽に科学に参加できるようになっており、シチズンサイエンスに注目が集まっているのです。
例えば・・・天文学の分野ではシチズンサイエンティストが研究に参加することで新しい銀河が発見されたり、数学では集合知の力で課題を解決し論文にまとめられたりしています。
日本国内の研究でも、宇宙でしか起こらないと考えられていた物理現象“対消滅”が地球でも起きていることをシチズンサイエンスという手法によって突き止めました。この大発見が世界で最も影響力のある科学雑誌「Nature」に掲載されるなど、シチズンサイエンスは科学の世界で大きな成果を残しています。