2022/5/20

 “ビワを食べる生きもの”の目撃情報を求む!

シチズンラボ

ビワ大調査には、これまでに50件を超える「変な場所に生えているビワの情報」が寄せられました。ご協力くださった皆様、どうもありがとうございます。

 

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5月下旬からはビワの実が大きくなり、甘い果実を求める生きものたちにとって待ちに待った季節。いったい、誰が街中にビワの種を植えているのか突き止める、貴重なチャンスです。そこで今年は、生きものたちがビワを食べている“現場”の写真や動画を募集します! いただいた情報は、“ヒトと生きものとビワ”の関係を紐解く研究に活用されるとともに、「ダーウィンが来た!」の取材にも使用させていただきます。

 

【観察のポイント】

 1.黄色い実がなっているビワの木を見つける

 2.実を食べている生きものがいないか観察する

 3.その生きものは、どこでビワの実を食べているか観察する(木の上?それとも移動して?)。
    食べ終わった実の種はどこにいった?

 

 

 

これまで何年もビワの木にくる生きものを観察してきたという、樋口先生のインタビューをご紹介します。
ぜひ観察のヒントにしてみてください。

先生の推理はいかに? 先生の推理を覆すような目撃情報も大歓迎です!

 

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―そもそも、どうして変なところにビワの木が生えているんでしょうか?

ビワの実って、発芽率が非常に良いんですよ。普通の果物と違って、7、8割ぐらいの種から発芽するんです。なので、運ばれた先で、かなりの確率でビワの芽が出てきて成長していくんですね。だから誰がどこまで運ぶかということで、ビワの木の広がり方が決まってくるんです。

 

―ずばり、先生はビワの木を植えた“犯人”は誰だと思いますか?

都心に限っては、カラスではないか。特にハシブトガラスではないかと思っています。こちらの写真を見てください。
歩道の脇にプランターが並んでいるところなんですけれど、非常に奇妙なんです。

 

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ビワの芽が出てきて成長しつつあるところなんですが、容器の“へり”に生えていますよね。普通、人間が植えるとすると、真ん中に植えると思うんです。だからこれは人がやったものだと思えないんです。でも、なんでこんな風に生えているのか分からなかった。

ところがある時、カラスがビワの実をくわえてきて、電線にとまって食べていて、食べ終わると、この“へり”に種が落ちるのを見たんです。それで、「これ、カラスの仕業だったんだ!」ということに初めて気がついて、観察を続けてみると、ここだけではなくて、少し離れたところでも、電線の下にビワの木が生えていることに気がついたんです。

だから、実際にカラスが食べているところ、実を落としたところまで見ていくと、いろいろなことがわかってくると思います。それはタヌキ、ハクビシン、リスとか、ヒトもそうですけど、どこで食べるのか、種をどういう風に落とすのか、どこに落とすのか、という事をちゃんと見てみると、面白いことがわかってくると思うんです。

 

―シチズンラボに寄せられたみなさんからの投稿を見て、いかがですか?

私は都心とその周辺を中心に見てきて、カラスが“主犯”だなと思っていたわけですけれども、実際には様々な生きものの目撃情報がいろんな地域から寄せられてきて、全国的にみるとカラス以外にもいろんな生きものが関わっていそうだなと思っています。

「ヒト」という推理もおもしろいなと思うんですね。ヒトが“ぺっ”て吐き出した種から庭に生えてくるものもありますし、逆におもしろいのは、吐き出した覚えもないのに、庭にビワの木が生えてきたという例もあるんですよ。それはおそらく都心の場合ですと、カラスが持ってきたものではないかと思います。

そうして黄色いビワの実がなると、その家の住人がおいしく食べていたりして、カラスの恩恵に預かっているという話もあるんです。この「ビワ大調査」は、ビワをめぐるいろんな生きものどうしの関係、人との関係に焦点を当てていくと、面白い展開になっていくかなと思います。

 

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―都心と郊外では、全然違う生きものが“犯人”の可能性ある?

そうですね。そこが面白いところで、今回も「ビワ大調査」でいろんな生きものの目撃情報が出てきています。それらを見ると、場所や地域によってそれなりに違うと思います。カラスの場合もあるでしょうし、人の場合もあるでしょう。場所によってタヌキ、それからタイワンリスが食べているのも見たことがあります。そういう、地域や場所によって違う、一人二人では観察しきれないような情報がどんどん集まってくるといいなと思います。 

自分の住んでいる地域で、ビワの木がどんな場所にどんなふうに生えていて、それは誰が持ってきたのか、自分自身の目で見ながら推理していくことを、ぜひ皆さんで体験していただきたいと思います。

 

 

シチズンラボでは、生きものたちがビワを食べている“現場”の写真や動画を大募集中です。

こちらから、ご投稿をお待ちしています。